ニホンザルの観察ミニガイド

　嵐山モンキーパークでは、餌場の周辺で比較的容易にニホンザルを観察することができます。嵐山のサルたちは餌付けされていて、必ずしも野生状態そのままを観察できるわけではありませんが、近い距離で観察できるため、サルの行動を詳しくみることができます。ここでは、嵐山のニホンザルの外見や、さまざまな行動について簡単な説明をします。実際に訪れて観察するときのガイドとして役立ててください。
　観察にあたっては、いくつかのマナーがあります。マナーを守ってお互い（サルと観察者の双方）が嫌な思いをしないようにしましょう。

• サルにさわらない
  サル、とくにコザルはとてもかわいらしいので、ついついなでたくなります。しかしさわってはいけません。サルは人にさわられてもうれしくありません。不愉快なだけです。だから自分よりずっと大きな人間がさわろうとすると、攻撃されていると勘違いして逆に向かってくることもあります。人が何もしなければサルも人に何もしません。
  
• サルに食べ物をあげない、みせない
  公園の管理者以外の人がサルに食べ物をあげたり、みせたりすると、サルは誰からでも食べ物をもらえると思って、人にとびかかるくせがつきます。その場ではかわいいサルに餌をあげられて楽しいかもしれませんが、悪い癖のついてしまったサルは人の前で普通に振る舞ってはくれなくなります。子供やお年寄りなどに飛びかかるようになったらとても危険です。また、人の食べ物にはいろいろな化学物質が含まれており、サルの健康に良くありません。甘いものをあげると虫歯になる可能性もあります。歯医者さんのいないサルにとって、虫歯は死にいたる危険の高い病気になります。
  
• サルに近づきすぎない、目をみつめない
  わたしたちヒトも、知らない人がやけに近寄ってきたり、目を見つめてきたりしたら嫌ですよね。サルも同じことです。特に目を見つめるということは、サルにとって敵対的な行動なので、あんまりじっとみつめるとサルは攻撃されたと思って向かってくることがあります。とはいっても、そんなに意識しすぎることはありません。
  

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  このページは、「嵐山モンキーパークいわたやま」の許可を得て、京都大学人類進化論研究室の座馬耕一郎と竹ノ下祐二が運営しています。ここで使われている写真、図および文章の著作権は撮影者および著者にあります。
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