Kグループ最後の生き残りリモンゴ
photo by S.Uehara
チンパンジーの単位集団と集団間関係
チンパンジーは単位集団といわれるグループを形成している。この集団はニホンザルの群れのようにきっちりと集まったものではない。そのメンバーが一度に全員集まるということはなく、食べ物の量などによって、サブグループといわれる小集団に別れて離合集散しているのである。
しかしながら、チンパンジーは自分の単位集団に属するメンバーというものははっきりと認識しているようである。
かつては、K集団とM集団の2つの単位集団が観察されていた。集団同士は敵対関係にあるようで、チンパンジーは知らないチンパンジーの声を聞くと非常に警戒する。現在では1頭のオス(写真)を除いてKグループは消滅してしまった。他のKグループのオスたちはおそらくは、数の多いMグループのオスに殺されてしまったのではないかと考えられている。
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