伊谷純一郎 アルバム1

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左上(大切な写真だが、各所に出した拡大プリントが返されていない。唯一のオリジナルなので、これから拡大して欲しい。)
 今西先生は、1947年に都井岬の半野生馬の調査を始められ、1948年春には川村俊蔵氏が(2字不明)に参加。1948年秋には、川村、伊谷が参加し、3人で調査を進めた。当時川村氏は3回生で、奈良のシカの卒論を手がけており、私(伊谷)は1回生で、研究テーマの模索中だった。この写真は翌々年1950年初夏のものと思う。1949年は、最初の京大事件などもあり、私は野外に出なかった。1年下に徳田喜三郎が入ってきて、1950年に川村、伊谷、徳田が参加した。このとき私たちはニホンザルの研究の決意を固めていた。写真の場所は、都井岬の清水の茶屋(旅館)のソテツと芝の前庭でいまもその面向きは変わらない。

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左下 当時の茶屋の主。清水唯芳氏は、いま胸像となっている。日中は磯釣り、夕方にはよく尺八を吹いていた。清水夫妻の御好意で調査はずいぶん助けられた。

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右上 現在(1999年初夏)の清水茶屋の庭。木の背が少し高くなった以外、50年前とあまり変わらない。夕方、ここからの志布志湾、そして大隈半島の夕景けはすばらしい。日によって、この左に背の高い屋久と低い種子の両島を望むことができる。

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左中 今も茶屋の庭の芝草を食べに、馬がやってくる。

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左下 50年前は老屋だったが新築された。