伊谷純一郎 アルバム7

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1960年 日本モンキーセンターの第3次隊。伊谷が単独でおこなったが、この年コンゴが独立すると同時に動乱が起こり、ウガンダ西南部のカヨンザの森で調査をおこなった。約40日の調査期間中、ゴリラとの相遇はわずか2回。これが第一回目。イヒゾーの谷の対斜面にゴリラの1集団を見たときのものだが、中央部やや右上に黒と白の巨大な雄が見える。このときは6時間にわたって対峙した。カヨンザは、谷と尾根が縦横に走り、終日のアップ・アンド・ダウンに疲れ果てた。

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左下 この森の狩猟民トゥワ族を案内に雇って調査を進めたが、その一人ンゲラゲジ。寡黙だが好人物だった。

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右中 トゥワ・ピグミーたちの食事風景。右は、ルリサ・カゲシャ。もっとも精悍なハンターで、私(伊谷)とはよく言い争ったが、互いに信頼しあっていた。

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右下 カヨンザでは、カンパラのマケレレ大学が管理するコリアス・キャンプに泊まり、調査を進めた。その前での記念撮影。左より農耕民チガ族のボーイ、エフライム、エリック、伊谷、狩猟民トゥワ族のルリサ・カゲシャ、ギショー・ギショゲ、バクワテ少年。トゥワの身長は150cmに満たない。