戻る
鈴木滋
Personal Info
- 助手
- 研究テーマ1:アフリカ熱帯林における同所的ゴリラとチンパンジーの種間関係
- 研究テーマ2:屋久島における野生ニホンザルのオスの生活史と社会構造
- ひとこと:野生ニホンザルとアフリカ類人猿を対象にフィールドワークをしています。ゴリラとチンパンジーが同じ森でどのように共存を可能にしているのか、類人猿に森林ゾウの影響はあるのか、また、ニホンザルの生活史の重なり合いが、個体や群れの違いをどのように作り出しているのかを研究しています。霊長類では、環境や遺伝的な制約によらない社会的な自律性がどのように進化したのかを追求しています。
- contact address: suzuki@jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp
2001年度研究内容
屋久島で8月にフィールドワークを行い、ニホンザル野生群の隣接2群を同時追跡し、群れ間関係について検討した。また、群れの個体数センサスの精度について個体数が既知の群れを対象にカウントを行い検討した。また、熱帯林におけるゴリラとチンパンジーの同所性について、これまでの研究をレビューし、両種の種間関係は、森林タイプや生息密度を問わず安定であることが、調査地をつうじて共通することを明らかにした。これらの結果は、2002年2月の霊長類研究所の共同利用研究会等で発表した。また、2002年2〜3月に、中央アフリカのコンゴ共和国にて、ゴリラとチンパンジーの長期調査地を探索する予備調査を行った。
業績目録2001年度
論文(審査制度のある雑誌)
- Sugiura, H., Agetsuma, N. and Suzuki, S., 2002. Troop extinction and female fusion in wild Japanese macaques in Yakushima. Int. J. Primatol., 23: 69-84.
雑報
- 鈴木滋,2001.現生霊長類の種間関係の研究と人類進化論−現状と課題−.進化人類学ニューズレター,2:36-42.
- 鈴木滋,2001.サルの出産と豊作不作.季刊「生命の島」56:57-60.
学会・研究会発表
- Suzuki, S., Noma, N., Hanya, G., and Sugiura, H., 2002. Long-term studies in the wild Japanese macaques in Yakushima, Japan. Research on Long-lived Animals; Inuyama International COE Symposium 2002. 1.15-18.
- 鈴木滋, 2002. アフリカ熱帯林における類人猿の種間関係?ゾウと植生の影響.京都大学霊長類研究所共同利用研究会「熱帯林における同所的霊長類の種間関係の多様性をさぐる」2002年2月15日(金)16日(土)京都大学霊長類研究所
戻る