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山極寿一

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2002年度研究内容(2002年4月から2003年3月まで)

文科省科学研究費補助金基盤研究A2による「類人猿と人類の共生・共進化に関する社会生態学的研究」をガボンのムカラバ保護区で実施し、ゴリラとチンパンジーの密度、食性、遊動域、集団間の出会いに関する資料を収集した。また、コンゴ民主共和国からA. Kanyunyi Basabose氏を招へいし、同国のカフジ・ビエガ国立公園に同所的に生息するゴリラとチンパンジーの食性、遊動域、個体の移動、集団間の出会い等に関する資料を分析した。5月にドイツのマックス・プランク研究所で行われたニシローランドゴリラの研究と保護に関するシンポジウムに出席し、ゴリラの社会行動に与える人為的影響について発表した。7月には京都大学人文科学研究所で行われた日韓合同シンポジウム「現代科学における言語」に出席して自然科学における社会に関する用語について検討を加えた。8月には北京で行われた第19回国際霊長類学会でゴリラの保護と出産の季節性について発表、12月には京都国際交流センターで行われた熱帯林の生態学と人の移動に関する国際シンポジウムに参加し、中央アフリカにおける野生動物の食肉としての取引について発表した。

2002年度の研究業績(2002年4月から2003年3月まで)

2002年度発行の論文

英文

  1. Basabose, A.K. & Yamagiwa, J., 2002. Factors affecting nesting site choice in chimpanzees at Tshibati, Kahuzi-Biega national park: Influence of sympatric gorillas. Int. J. Primatol., 23: 263-282.
  2. Yamagiwa, J., Basabose, A.K., Kaleme, K. & Yumoto, T., 2003. Within-group feeding competition and socioecological factors influencing social organization of gorillas in the Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. In: Gorilla Biology: A Multidisciplinary Perspective, A.B. Taylor & M.L. Goldsmith (eds.), Cambridge University Press, Cambridge, pp. 328-357.
  3. Yamagiwa, J., 2003. Bushmeat poaching and the conservation crisis in Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. J. Sustainable Forestry, 16: 115-135.
  4. Yamagiwa, J., 2003. Reconsideration of terminology for sociality and social relationships in natural science: First Movement. In: Linguistic Challenges in the Modern Sciences, T. Yokoyama & Y.S. Kim (eds.), The Institute for Research in Humanities, Kyoto University, Kyoto, pp. 45-52.

和文

  1. 山極寿一・下岡ゆき子, 2002. 霊長類の日遊動距離と遊動域の推定. 霊長類研究, 18: 326-333.

総説・報告・その他

  1. 山極寿一・佐伯啓思, 2002. 「貨幣/他者/演技」、大航海, 42: 152-173.
  2. 山極寿一, 2002. 「家族の由来をたずねて」、文藝春秋4月臨時増刊号『家族の絆』、pp. 190-191.
  3. 山極寿一, 2002. 「野生を見つめ続けた伊谷先生」、モンキー, 45(3): 15-16.
  4. 山極寿一, 2002. ダイアン・フォッシー著『霧のなかのゴリラ』平凡社ライブラリー版解説、pp. 447-453.
  5. 山極壽一, 2002. ごみと人間ァ崘嘶の快楽を忘れた人間」、市民がつくるごみ読本C & G, 13: 13.廃棄物学会
  6. 山極壽一, 2002. ジャングルの歩き方 屬修僚峇屐⊃垢醗貘里砲覆辰慎なを味わえる」森の手帖、創刊号、pp.20-23.
  7. 山極壽一, 2002. サルの仲間づくりにみる人間の姿、婦人之友, 96(6): 30-32.
  8. 山極壽一, 2002. 霊長類. 『情報学事典』, pp. 977-978. 弘文堂
  9. 山極壽一, 2002. 「家族の発生:その進化史的意義」日本人口学会編『人口大事典』、培風館、pp. 554-558.
  10. 山極壽一, 2002. ゴリラから学んだこと. 兵庫教育, 617: 17-21.
  11. 山極壽一, 2002. 動物行動学からみる霊長類の「攻撃性」. 理戦, 69: 25-35.
  12. 山極壽一, 2002. ジャングルの歩き方◆嵜垢凌卓には植物と動物の会話が飛び交っている」森の手帖、7: 22-25.
  13. 山極壽一, 2002. 「ニホンザル」、『京都府レッドデータ・ブック上』、京都府、p. 42.
  14. 山極壽一, 2002. 『ゴリラとあかいぼうし』、福音館書店
  15. 山極壽一, 2002. サルは何を食べてヒトになったか:食の進化論. WEDGE, 14(9): 44-45.
  16. 山極寿一, 2002. 携帯電話が野生動物殺す 朝日新聞eメール時評(4月9日朝刊)
  17. 山極寿一, 2002. 虫と付き合える環境を 朝日新聞eメール時評(5月1日朝刊)
  18. 山極寿一, 2002. 山菜採りは人間の快楽 朝日新聞eメール時評(5月28日朝刊)
  19. 山極寿一, 2002. スポーツに熱狂する理由 朝日新聞eメール時評(6月18日朝刊)
  20. 山極寿一, 2002. メディア政治の落とし穴 朝日新聞eメール時評(7月4日朝刊)
  21. 山極寿一, 2002. お邪魔します、の気持ち 朝日新聞eメール時評(7月24日朝刊)
  22. 山極寿一, 2002. 隣人に襲われる時代に 朝日新聞eメール時評(9月17日朝刊)
  23. 山極寿一, 2002. 「憧れ」が学ぶ心促す 朝日新聞eメール時評(10月22日朝刊)
  24. 山極寿一, 2002. 会話やりとりする市場 朝日新聞eメール時評(11月7日朝刊)
  25. 山極寿一, 2002. 餌では釣れぬ猿ゴコロ 朝日新聞eメール時評(12月5日朝刊)
  26. 山極寿一, 2003. 節度なき審判は暴力だ 朝日新聞eメール時評(1月8日朝刊)
  27. 山極寿一, 2003. 「共に見る」ことの力 朝日新聞eメール時評(2月5日朝刊)
  28. 山極寿一, 2003. 散歩の営みが今、危機に 朝日新聞eメール時評(3月4日朝刊)
  29. 山極寿一, 2003. 他人受け入れる努力を 朝日新聞eメール時評(3月27日朝刊)
  30. 山極寿一, 2003. 「ゴリラの母性愛」、天上台風、創刊号、p 69.
  31. 山極寿一, 2003. 「ゴリラの社会から見た人類の進化」菅平夏季大学講演要旨、上小教育, 46: 86-128.
  32. 山極寿一, 2003. 「未熟がつくった人間の社会性」、白幡洋三郎監修、サントリー不易流行研究所編『大人にならずに成熟する法』、中央公論新社、pp. 156-181.

学会・研究会での発表

  1. Yamagiwa, J., 2002. Effects of disturbance on gorilla social behavior at Kahuzi-Biega National Park, DRC. Western lowland gorilla Conference, 19-25 May, 2002 (Max-Planck Institute, Leipzig).
  2. Yamagiwa, J., 2002. Reconsideration on terminology of sociality and social relationships in natural science. The Kyoto/Seoul Symposium on Linguistic Challenges in the Modern sciences: First movement. 4-6 July, 2002. (SANSAI GAKURIN, Kyoto University).
  3. 山極壽一・松原幹・Basabose, A.K., 2002. ヒガシローランドゴリラの遊動様式の季節変化. 第18回日本霊長類学会大会、7月19?21日(東大農学部)
  4. 松原幹・山極壽一・Basabose, A.K., 2002. 野生東ローランドゴリラにおけるアメロジェニン遺伝子解析による性判定. 第18回日本霊長類学会大会、7月19?21日(東大農学部)
  5. Yamagiwa, J., Takenoshita, Y. & Okayasu, N., 2002. Recent problems and effects for conservation of gorillas in Moukalaba Reserve in Gabon. The 19th Congress of International Primatological Society, 4-9 August (International convention Center at Beijing)
  6. Yamagiwa, J. & Omari, I., 2002. Research and conservation of eastern lowland gorillas in the Kahuzi-Biega National Park, DRC. The 19th Congress of International Primatological Society, 4-9 August (International convention Center at Beijing)
  7. Yamagiwa, J., Kahekwa, J. & Basabose, A.K., 2002. Seasonality in birth of eastern lowland gorillas at Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. The 19th Congress of International Primatological Society, 4-9 August (International convention Center at Beijing).
  8. Matsubara, M., Basabose, A.K., Omari, I., Kaleme, K., Kizungu, B., Sikubwabo, K., Kahindo, M., Yamagiwa, J. & Takenaka, O., 2002. Genetic analysis of sex ratio of eastern lowland gorillas in Kahuzi-Biega National Park, D.R.C. The 19th Congress of International Primatological Society, 4-9 August (International convention Center at Beijing)
  9. Yamagiwa, J., 2002. Migration and bushmeat trade in tropical forests of Central Africa. The Eighth International Symposium of Population Movements in Modern World, "In, Out, In, Out: Populations, Migrations, and the Social Ecology of Tropical Forests, 5-7 December (Kyoto International Community House & Honen-in).
  10. 山極寿一, 2003. ゴリラの子殺しと社会構造の種内変異. 生物多様性懇談会「霊長類の性の多様性と社会進化」、2月22日(京都国際会館)
  11. 山極寿一, 2003. 類人猿の比較から人間性について何がわかるのか? ホミニゼーション研究会・特別推進研究(COE)5カ年成果報告会、3月14日(京都大学霊長類研究所)

2001年度研究内容

以前より継続しているゴリラとチンパンジーの共存と共進化に関する社会生態学的研究を、ガボンでの現地調査とコンゴ民主共和国からの共同研究者招聘によって実施した。両種類人猿についての生態学的特徴を詳細に比較し、初期人類の社会に影響を与えた生態要因を検討した。

2001年度の研究業績

2001年発行の論文

英文

  1. Yamagiwa, J. & Kahekwa, J., 2001. Dispersal patterns, group structure and reproductive parameters of eastern lowland gorillas at Kahuzi in the absence of infanticide. In: Mountain gorillas, M. Robbins, P. Sicotte & K.J. Stewart (eds.), Cambridge University Press, Cambridge, pp. 89-122.
  2. Yamagiwa, J., 2001. Factors influencing the formation of ground nests by eastern lowland gorillas in Kahuzi-Biega National Park: some evolutionary implication of nesting behavior. Journal of Human Evolution, 40: 99-109.
  3. Inogwabini, B-I., Hall, J.S., Vedder, A., Curran, B., Yamagiwa, J. & Basabose, K., 2001. Status of large mammals in the mountain sector of Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo, in 1996. African J. Ecology, 38: 269-276.

和文

  1. 山極寿一, 2001. 霊長類の眠りー定点の眠りから移動の眠り. 吉田集而編『眠りの文化論』、平凡社, pp. 43-65.
  2. 山極寿一, 2001. アフリカニストの霊長類学. アフリカ研究, 58: 27-36.
  3. 山極寿一, 2001. 動物と人間の接点?ゴリラの心をフィールド・ワークする. 関西学院大学キリスト教と文化研究センター編『生命科学と倫理:21世紀のいのちを考える』、関西学院大学出版会、pp. 63-93.
  4. 山極寿一, 2001. 「サルの同性愛論」、西田利貞編『ホミニゼーション』、京都大学学術出版会, pp. 149-222.
  5. 山極寿一, 2001. 「インセスト回避がもたらす社会関係」、川田順造編『近親性交とそのタブー』、藤原書店、pp. 57-85.

報告・その他

  1. 山極寿一, 2001. はじめに. 第3回シンポジウム「死の歴史と進化」、日本人類学会進化人類学分科会ニュースレター、No. 2: 1.
  2. 山極寿一, 2001. 書評:「狩りをするサル」クレイグ・B・スタンフォード著、瀬戸口恵美子・瀬戸口烈司訳、青土社、東京新聞(5月6日朝刊)
  3. 山極寿一・落合恵美子, 2001. 家族は人間の条件か? 特集「フェミニズムは終わったか?」、大航海, 39: 154-172.
  4. 山極寿一, 2001. 「ゴリラになった人々」、ネクスト編集部国語教育研究会編『じゅにあセレクションPart 4.』, pp.152-155
  5. 山極寿一, 2001. 書評:松沢哲郎著『おかあさんになったアイ』、講談社、京都民報、8月26日
  6. 山極寿一, 2001. 書評:江原昭善著『服を着たネアンデルタール人』、雄山閣出版季刊考古学、77: 103.
  7. 山極寿一, 2001. 「誰もやっていないことをやってみよう」、「東大小児科だより」編『子どもの頃、本当はこんなことを考えていた』、PHP, pp. 104-139.
  8. 山極寿一, 2001. インセスト回避が決める社会関係、日本人類学会進化人類学分科会、第3回シンポジウム「近親性交とその禁忌」、Evolutionary Anthropology News Letter, 3: 5-11.
  9. 山極寿一, 2001. 「野生のゴリラと動物園のゴリラ」、どうぶつと動物園, 53(12): 8-13 (440-445)
  10. 山極寿一, 2001. 書評:古市剛史著『性の進化、ヒトの進化:類人猿ボノボの観察から』、朝日新聞社、アフリカ研究, 59: 131-132.
  11. 山極寿一, 2001. 三省さん追悼. 季刊生命の島, 58: 120-121.
  12. 山極寿一, 2001. 「ゴリラと共生できる社会は地球にやさしい」、互助組合報, 435: 4-7, 12

学会・研究会発表

  1. Basabose, K. & Yamagiwa, J. Crisis of gorilla conservation in the Kahuzi-Biega National Park. The 18th Congress of the International Primatological Society. 7-12 January, 2001 (Ridley Convention Centre, Adelaide, Australia), Abstract: p.91
  2. Basabose, K. & Yamagiwa, J. Seasonal variation in diet of chimpanzees in Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. The 18th Congress of the International Primatological Society. 7-12 January, 2001 (Ridley Convention Centre, Adelaide, Australia), Abstract: p.103.
  3. Yamagiwa, J. & Basabose, K. Foraging strategies of gorillas and chimpanzees in Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. The 18th Congress of the International Primatological Society. 7-12 January, 2001 (Ridley Convention Centre, Adelaide, Australia), Abstract: p.118.
  4. Yamagiwa, J. On the basic problems of the technical terms in animal ethology. A Prelude-Symposium for Future Seoul/Kyoto Symposia of Language Problems in the modern Science. 2-4 February, 2001 (The Cultural Center and Hoam Faculty House, Seoul National University, Seoul)
  5. 山極寿一, 2001. 「インセスト禁止」の由来をめぐって. ガレージ組研究会「人間性の進化」、2月17日(京大会館)
  6. 山極寿一, 2001. インセスト回避が決める社会関係. 日本人類学会進化人類学分科会第5回シンポジウム「近親性交とその禁忌」、4月7日(京大会館)
  7. 山極寿一, 2001. 移入種問題・基調講演 公開シンポジウム「移入種問題とは何かータイワンザルを取り上げてー」和歌山移入種問題研究会、6月1日(和歌山ビッグ愛)
  8. 山極寿一,2001. シンポジウム「食物は競合するものか、共有するものか」第55回日本人類学会・第17回日本霊長類学会連合大会、7月14日(京都国際会議場)
  9. 古市剛史・山極寿一, 2001. アフリカ類人猿の社会生態学的研究の展望第55回日本人類尾学会・第17回日本霊長類学会連合大会、7月14日(京都国際会議場)
  10. 山極寿一, 2001. アフリカにおける大型類人猿のブッシュミート取引とNGOの保護活動国立民族学博物館共同利用研究会「地球環境問題に関する応用人類学的研究」9月29日(国立民族学博物館)
  11. 山極寿一, 2001. カフジ・ビエガ国立公園におけるゴリラの生活史と保護の危機」、林原フォーラム・SAGA4シンポジウム「進化の隣人たち」11月16日(岡山国際交流センター)
  12. Yamagiwa, J. & Basabose, K.A., 2001. Toward coexistence between gorillas and people at the Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. Hayashibara Forum/The 4th SAGA International Sympojium, November 15-17 (Okayama International Conference Center)
  13. 山極寿一, 2001. 「色道大鏡・サル編:サルの同性愛論」、京都大学人文科学研究所共同研究「安定社会と言語」、12月1日(京都大学人文科学研究所)
  14. 山極寿一, 2001, 「父という余分なもの」、京都文教大学人間学研究所公開講演会シンポジウム「家族における父親」、12月3日(京都文教大学弘誓館)
  15. 山極寿一, 2001. 「雌雄のきずなと子殺し:ゴリラの社会構造の可塑性をめぐって」COE形成基礎研究費「類人猿の進化と人類の成立」人類学連携シンポジウム「暴力の進化史」、12月7日(京大会館)

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