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山極寿一

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2011年度業績

 理学研究科長・理学部長としての1年はまさに嵐のようだった。リーディング大学院の申請に伴う大学院プログラムや学位規定の検討、全国10大学理学部長会議の懸案課題に加え、事務改革、全学共通教育改革、教員組織改革、入試制度改革等、矢継ぎ早に本部より改革案が提示され、それに素早く部局としての対応や全学的な視野からの意見が求められた。なかなか手ごわい課題がひしめいていて、数々の識者に相談する必要があり、自分の未熟さを思い知らされた。3人の副研究科長や事務の方々に支えられてやっと歩いてきたという気がする。ただ、振り返ってみて間違ったことは言っていないのが救いである。これからの1年、これまでに培った知識とネットワークを基に理学にとって好ましい将来像を積極的に描いていきたいと思う。基盤研究Sは最終年度を迎えた。3つの異なる学問分野(霊長類学、先史人類学、生態人類学)から人類の資源をめぐる葛藤とその回避の方策について検討を加えることが目的であり、多くの新しい知見が得られたと思う。秋に沖縄で行われた第65回日本人類学会大会で二つのシンポジウムを開催し、その成果を発表できたことは幸いだった。私自身も国際高等研究所から『ヒトの心と社会の由来を探る〜霊長類学から見る共感と道徳の進化〜』を出版でき、成果を世に問うことができた。もうすぐ東京大学出版会から『家族の進化』が出版される予定で、今夏にメキシコで開かれる第24回国際霊長類学会でもシンポジウムを開いて基盤Sの成果を議論することにしている。JICA/JSTの地球規模対応課題対応科学技術協力(SATREPS)のプロジェクトも前半の2年半を終了し、日本とガボンの双方から中間評価を受けた。目標と計画はそれぞれの国の指針によく合致していて大きな期待ができるが、効率性と具体性にはやや難があるという評価だった。ガボンの組織や制度とこのプロジェクトの資金運用の仕組みがうまく合致せず、これまで大変苦労をした結果だと思う。とにかくここまでこぎつけることができ、継続可能な体制を保つことができているのは多くの関係者の努力の賜物である。ひとつうれしかったのは、ガボン側が住民参加とガボン人研究者の育成を高く評価してくれたことであり、それは本プロジェクトの欧米とは違う大きな特徴である。それを肝に銘じてこれからの計画を速やかに実施していきたいと思う。

英語論文

  1. Yamagiwa J., (2011). Science diplomacy for gorilla ecotourism. AJISS-Commentary, 138 : 1-3. 
  2. Yamagiwa J, Basabose AK, Kahekwa J, Bikaba D, Matsubara M, Ando, C, Iwasaki N, Sprague DS (2011). Long-term changes in habitats and ecology of African apes in Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. In: Plumptre AJ (ed), The ecological impact of long-term changes in Africa's Rift Valley, Nova Science Publishers, New York, pp. 175-193.
  3. Yamagiwa J, Basabose, AK, Kahekwa J, Bikaba D, Ando C, Matsubara M, Iwasaki N, Sprague DS (2011). Long-term research on Grauer's gorillas in Kahuzi-Biega National Park, DRC: life history, foraging strategies, and ecological differentiation from sympatric chimpanzees. In: Kappeler PM, Watts DP (eds), Long-term field studies of primates, Springer, New York, pp. 385-412.

和文論文

  1. 山極寿一, 2011. 「家族の進化」、精神医療, 65 : 23-30.

総説

  1. 山極寿一, 2011, 「「生態史」という世界を読み解く視座」、『梅棹忠夫―知的先覚者の軌跡』、国立民族学博物館、pp. 52-54.
  2. 山極寿一, 2011. 「共感の由来と未来」、アステイオン, 74 : 177-186.
  3. 山極寿一, 2011. 「共感社会の光と影―ゴリラと人間の比較から考える」、第28回2010年比叡会議報告書『21世紀に求められる文明とは何か その1/部分と全体』、pp.34-43.
  4. 山極寿一, 2012. 「ゴリラはどうやって共同体崩壊の危機に対処するか」、Biocity, 50 : 44-47.

著書

  1. 山極寿一, 2011. 「ゴリラの森から見た戦争と環境」、京都家庭文庫地域文庫連絡会編『きみには関係ないことか』、かもがわ出版、p. 102.
  2. 山極寿一, 2011. 「コミュニケーションとは何か〜サルから知る、人の身体と心〜」、知デリBOOK Vol 1−5つの知の対話集―、アート&テクノロジー知術研究プロジェクト2006−2008、pp.7-50. 
  3. 山極寿一, 2011. 『ヒトの心と社会の由来を探る〜霊長類学から見る共感と道徳の進化〜』、高等研選書?、財団法人国際高等研究所
  4. やまぎわじゅいち・あべ弘士, 2011. 「ゴリラとあそんだよ」、福音館
  5. 山極寿一, 2011. 「ゴリラと野生生物の復活劇」、吉田昌夫・白石荘一郎編『ウガンダを知るための53章』、明石書店、pp. 29-33. 山極寿一, 2012. 「ヒトはどのようにしてアフリカを出たのか? ヒト科生態進化のルビコン」、印東道子編『人類大移動―アフリカからイースター島へ』、朝日選書、pp. 219-243.
  6. 山極寿一, 2012. 「サルの名付けと個体識別」、横山俊夫編『ことばの力―あらたな文明を求めて』、京都大学学術出版会、pp.269-288.

報告、その他の著作

  1. 山極寿一, 2011. 「人間を人間たらしめるのは団らんというコミュニケーション」、おかずのクッキング, 173: 60-63. 
  2. 山極寿一, 2011. 「負の遺産への責任」、京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会編『京都に海の水族館? 市民不在のまちづくり計画』、かもがわブックレット、pp.44-45.
  3. 中村桂子・山極寿一・佐野春仁・西村仁志, 2011. 「いのちと環境から考える」、京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会編『京都に海の水族館? 市民不在のまちづくり計画』、かもがわブックレット、pp.18-24.
  4. 山極寿一, 2011. 「見つめる目」、生物学者のみる夢押▲澄璽Εンが来た、No. 18 : 18. 
  5. 山極寿一, 2011. 「下のしつけ」、生物学者のみる夢魁▲澄璽Εンが来た、No. 19 : 18. 
  6. 山極寿一, 2011. 「『教える』はヒトのあかし―教育とは学びを育む業である」、朝日新聞社WEBRONZA、2月15日
  7. 山極寿一, 2011. 「危機に手をつなぐ姿は「世界の模範」―頼もしい人々の和と輪を思う」、朝日新聞社WEBRONZA、3月22日
  8. 山極寿一, 2011. 「泣かない赤ちゃん」、生物学者のみる夢粥▲澄璽Εンが来た、No. 20 : 18. 
  9. 山極寿一, 2011. 「ラクダのこぶの秘密」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 21 : 18. 
  10. 山極寿一, 2011. 「たそがれどきの決断」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 22 : 18. 
  11. 山極寿一, 2011. 「愛のささやき」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 23 : 18. 
  12. 山極寿一, 2011. 「研究科長・学部長ご挨拶」、2011年度京都大学大学院理学研究科・理学部概要、p 3.
  13. 山極寿一, 2011. 「動物の世界を探偵する」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 24 : 18. 
  14. 山極寿一, 2011. 「人間は「感情」の葦でもある」、朝日新聞社WEBRONZA、4月23日
  15. 山極寿一, 2011. 「からっぽの森に中身を―里山復興論」、朝日新聞社WEBRONZA、6月14日
  16. 山極寿一, 2011. 「食べ物を分ける理由」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 25 : 18. 
  17. やなぎみわ・山極寿一・横山俊夫, 2011. 「梅棹文明学の来た道」、考える人, 37 : 58-69.
  18. 山極寿一, 2011. 「音楽の起源」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 26 : 18. 
  19. 山極寿一, 2011. 「タイタスとの再会―ゴリラの記憶能力に感動」、心の玉手箱、日本経済新聞夕刊、7月11日
  20. 山極寿一, 2011. 「酒を通じた交友―現地人と生まれた絆」、心の玉手箱、日本経済新聞夕刊、7月12日
  21. 山極寿一, 2011. 「ポレポレ基金―保護活動資金は芸術作品で」、心の玉手箱、日本経済新聞夕刊、7月13日
  22. 山極寿一, 2011. 「楽器リケンベ―過酷な自然に立ち向かう」、心の玉手箱、日本経済新聞夕刊、7月14日
  23. あべ弘士・山極寿一・早川篤, 2011. 「動物園や水族館を語ろう」、MURYOJU, 82 : 5-8.
  24. 山極寿一, 2011. 「神々のすむ島―酒の流れた先に大事な物」、心の玉手箱、日本経済新聞夕刊、7月15日
  25. 山極寿一, 2011. 「動物たちが危険を感じるとき」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 27 : 18. 
  26. 山極寿一, 2011. 「けんかと仲直りの方法」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 28 : 18. 
  27. 山極壽一, 2011. 「理学研究科長・理学部長就任のご挨拶」、弘報, 189 : 2-3.
  28. 山極寿一, 2011.「変幻自在な自然に同調する―子どもたちが山や海や川で学ぶこと」、朝日新聞社WEBRONZA、8月1日
  29. 山極寿一, 2011. 「ボスとリーダーの違い」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 29 : 18. 
  30. 山極寿一, 2011. 「動物たちと話をするために」、生物学者のみる夢?、ダーウィンが来た、No. 30 : 18. 
  31. 山極寿一, 2011. 「9.11再考―戦争は人間の本性ではない」、朝日新聞社WEBRONZA、9月17日
  32. 山極寿一, 2011. 「共感と団結力」、青淵. 751 : 3-4. 
  33. 山極寿一, 2011. 「ゴリラの国で学んだこと」、全人, 754 : 4-8.
  34. 山極寿一, 2011. 「心を黒字にする社会を―共感によるつながり」、産経新聞(夕刊)9面、10月18日
  35. 山極寿一, 2011. 「食の進化―サルは何を食べてヒトになったか」、研究会「たべる」共同研究報告書、「たべるを見る/たべるから見る―たべることおめぐる学際的研究2−」、pp.69-80.
  36. 山極寿一, 2011. 「「科学技術の」の科学を忘れていないか」、朝日新聞社WEBRONZA、11月15日
  37. 山極寿一, 2011. 「自然の音を聞く暮らし」、京都新聞(朝刊)、11月27日
  38. 山極寿一, 2012. 「サル学から考える少子高齢化社会の行方」、朝日新聞社WEBRONZA、1月19日
  39. 山極寿一, 2012. 「アフリカの森の酒カシキシの魅力」、Vesta, 85 : 18-19.
  40. 山極寿一, 2012. 「秋入学は歓迎、でも国際化の決め手ではない」、朝日新聞社WEBRONZA、2月16日
  41. 山極寿一, 2012. 「自然を解釈する心―生物のつながりを物語に」、朝日新聞社WEBRONZA、3月20日

学会およびシンポジウム、研究会での発表

  1. Yamagiwa J, 2011. Introduction du Projet. 1er Atelier scientifique du projet de conservation de la biodiversite en foret tropicale a travers la coexistence durable entre l'homme et l'animal (PROCOBHA). 31 aout, CENAREST, Libreville, Gabon.
  2. Yamagiwa J, 2011. Evolution of life history strategy in human and non-human ptimates. Worldsleep 2011, Plenary lecture, 16 October, Kyoto International Conference Center (Kyoto). 
  3. 山極寿一, 2011. 「生物多様性保全とエコツーリズム―ゴリラ観光の光と影」、日本アフリカ学会第48回学術大会特別講演会「大森林のエコシステム―最先端の研究者の複合的まなざし」、5月20日、弘前大学(弘前市)
  4. 山極寿一, 2011. 「ヒトはいつから火を使い始めたのか―人間の生活史から見た調理の起源―」、2011食の文化フォーラム「火と食」、6月18日、財団法人味の素文化センター(東京)
  5. 山極寿一, 2011 「野生ゴリラの食物分配行動」、第27回日本霊長類学会大会、7月18日、犬山国際観光センターフロイデ(犬山市)
  6. 山極寿一, 2011. 「野生生物と人間の共生を通じた熱帯林の生物多様性保全」、JST/JOCA SATREPS Workshop「アフリカ熱帯林における人と自然の共存戦略」、7月22日、京都大学稲森財団記念館(京都市)
  7. 山極寿一, 2011. 「アフリカ熱帯雨林の生物多様氏保全とエコツーリズム:ゴリラ観光の現場から」、平成23年度環境省委託事業「ヒトと自然との共生懇談会」第3回懇談会「生物多様性の保全と持続可能な利用へ向けた地球戦略」、9月12日、環境省(東京)
  8. 山極寿一, 2011. 「大型類人猿の生活史と繁殖戦略」、第65回日本人類学会大会、11月5日、沖縄県立博物館(那覇市)
  9. 山極寿一, 2012. 「人間を創った森とは何か―ゴリラが教えてくれたこと」、第1回屋久島森羅万象森森会議基調講演、2月11日、屋久島安房公民館(屋久島町)
  10. 山極寿一, 2012. 日本学術会議シンポジウム「ワイルドライフサイエンス―森、人、心の由来をめぐって」総合座長、2月12日、屋久島宮之浦公民館(屋久島町)

2010年度業績

 今年度は、9月12日−18日に第23回国際霊長類学会を京都で開催した。学会長、大会委員長として重責に押しつぶされそうになったが、中川尚史、中務真人両事務局長を始め多くの有能なスタッフの働きのおかげで成功裏に大会を終えることができた。57か国から1000人を超える参加者があり、京都大学時計台は連日外国人の研究者で埋め尽くされた。4年前のウガンダの大会で約束したとおり、なるべく低い参加費で実施したために、発展途上国(霊長類生息国)の研究者や学生が多く参加してくれて、これまでにない活況であった。しかし、その分予算を切り詰めざるを得ず、不況で寄付もなかなか集まらない状況で、スタッフの苦労は筆舌に尽くし難いものであった。関係者の方々、および後援や寄付を頂いた方々や団体に心から御礼を申し上げたい。本大会の目的は「霊長類と人類の共存を目指す」ことにあり、霊長類とその生息域、そして飼育下の環境改善をめぐって多くのセッションをもつことができた。また、日本の霊長類学の初期のテーマであった「霊長類の社会進化」についても多くの討論を展開することができたのは幸いであった。最終日の公開シンポジウムでは霊長類と人間の暴力を進化史、生態人類学、文化人類学、宗教の観点から討論することができた。これはこの4年間基盤研究Sで取り組んできた研究テーマでもあり、シンポジウムで成果を検討することができたのは幸いであった。日本でなければ実現できなかったと思う。オープニングと懇親会では雅楽と声明を演じてもらい、自然環境の保全には科学と宗教の協力が不可欠であることを伝えることができた。また、新しい企画としてStudent Affairs Workshopを開催し、研究分野ごとに研究者と学生の座談会を試みた。それぞれの会で学生が座長を務め、とても有意義な話が聞けたと思う。さて、昨年度に始まったJICA/JSTの地球規模課題対応国際科学技術協力事業「野生生物と人間の共生を通じた生物多様性保全」は、5月に評価会議をリーブルビルで開催し、ガボン人研究者が無事に発表を終えることができた。3月に赴任した調整員の平松直子さんのご尽力のおかげである。6月には岩田有史、中島啓裕がガボンに渡航し、竹ノ下祐二のリーダーシップのもとにムカラバ国立公園の生物多様性総合調査が始まった。最初の試みで思わぬトラブルも多々生じたが、DNA試料の採集やカメラトラップの映像回収も順調に進み、興味深い結果が出始めている。藤田志歩や牛田一成の寄生虫・細菌班の分析も順調である。11月には井上英治が渡航して現地の実験設備の整備を行った。9月から11月にかけては3人のガボン人研究者を日本へ招聘し、京都大学、京都府立大学、山口大学に分かれて、野生動物管理、DNA分析、生物多様性分析、自然保護教育やエコツーリズムの運営法について研修を実施した。京都市動物園と屋久島生物多様性協議会には大変お世話になった。また、ガボンでは松浦直毅や鈴木滋が環境教育や持続的利用に関する調査を実施し、下半期には寺川真理が植物の分布調査を実施した。雇用問題や設備の不備、観察ステーションがまだ建設に入っていないことなど、多くの問題が山積しているが、とりあえず研究計画は実施されて前進していると言うことができる。基盤研究Sによる「資源利用と闘争回避による進化人類学的研究」は4年目を迎え、いくつか重要な成果を学会や研究会で発表した。来年度は最終年度となるので、できるだけ総合的な視野でまとめの作業を行いたい。この4月から理学部長・理学研究科長を拝命したので多忙となるが、何とかフィールドにも行く機会を作って研究者としての責務を果たしたいと考えている。

英語論文

  1. Yamagiwa J, 2010. Japanese primatology and conservation management. Environmental Research Quarterly, Special Issue, Message from Japan's Green Pioneers: Living in Harmony with Nature, Ministry of the Environment, Government of Japan, pp.15-30.

総説

  1. Yamagiwa J, 2010. Research history of Japanese macaques in Japan. In: Nakagawa N, Nakamichi M, Sugiura H (eds), The Japanese Macaques, Springer, Tokyo, pp. 3-25.
  2. Yamagiwa J, 2011. Ecological anthropology and primatology: fieldwork practices and mutual benefits. In: Centralizing Fieldwork, MacClancy J & Fuentes A (eds), Berghahn Books, Oxford, pp. 84-103.
  3. 山極寿一, 2010. 「人間の社会に共感と道徳はなぜ進化したか」、ひょうご経済, 106 : 30-34.
  4. 山極寿一, 2010. 「社会の由来とこころの進化」、こころの未来, 41 : 36-42.
  5. 山極寿一, 2010. 「ゴリラの単雄群と複雄群に見られる対等性と社会の可塑性」、人間文化, 27 : 6-8.
  6. 山極寿一, 2010. 「「利他」という進化」、特集「人間の条件」、MOKU, 222 : 62-69.
  7. 山極寿一, 2010. 「日本のサル学と保護管理」、季刊環境研究, 158 : 43-55. 
  8. 山極寿一, 2011. 「暴力の由来」、日本ユング心理学会編『魂と暴力』、創元社、pp. 11-39.

著書

  1. 小長谷有紀・山極寿一(編), 2010. 「日高敏隆の口説き文句」、岩波書店
  2. 山極寿一, 2010. 「戦争の起源」、総合人間学会編『戦争を総合人間学から考える』、学文社, pp. 5-19.
  3. 山極寿一, 2010. 「霊長類における父親行動というアロマザリング」、根ケ山光一・柏木恵子編『ヒトの子育ての進化と文化』、有斐閣、pp. 53-54.
  4. 山極寿一, 2010. 「ゴリラに学ぶ子育ての深い意味」、The保育101の提言Vol. 3, pp.72-77. フレーベル館
  5. 山極寿一, 2011. 「負の遺産への責任」、京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会編『京都に海の水族館? 市民不在のまちづくり計画』、かもがわブックレット、pp.44-45.
  6. 中村桂子・山極寿一・佐野春仁・西村仁志, 2011. 「いのちと環境から考える」、京都水族館(仮称)と梅小路公園の未来を考える会編『京都に海の水族館? 市民不在のまちづくり計画』、かもがわブックレット、pp.18-24.
  7. 山極寿一・平野啓子・中野正明・青木新門・高田公理, 2011. 「往生―死をめぐる共生」、高田公理編『ともいきがたり』、創元社、pp.132-152.

報告、その他の著作

  1. Yamagiwa J. 2010. President's Corner. IPS Bulletin, 36 (1) : 1-2. 
  2. Yamagiwa J. 2010. President's Corner. IPS Bulletin, 36 (2) : 1-3.
  3. 鷲田清一・玄田有史・山極寿一, 2010. 「権力と大衆の間で」、特集「なぜいま「市民力」か」、アステイオン 72 : 28-45.
  4. 山極寿一, 2010. 「道徳と市民社会」、特集「なぜいま「市民力」か」、アステイオン 72 : 45-47.
  5. 山極寿一, 2010. 「コンゴの即興物語とその場小説の関係」、Papyrus, 30 : 128-129.
  6. 山極寿一, 2010. 「子どもたちの「食」のために」、『親子のための食育読本』、内閣府食育推進室、pp. 60-64.
  7. 山極寿一, 2010. 「ゴリラの子育て」、どうぶつのくに, 14 : 08. 
  8. 山極寿一, 2010 . 書評:フランス・ドゥ・ヴァール著「共感の時代へ:動物行動学が教えてくれること」、日経サイエンス, 470 : 120. 
  9. 山極寿一, 2010. 「家族と老年期―ゴリラの記憶から考える―」、創造する市民, 95 : 22-31.
  10. 山極寿一, 2010. 「人の進化は家族の進化」、かるな, 68 : 2-7. 
  11. 山極寿一, 2010. 「人間の社会に共感と道徳はなぜ進化したか」、ひょうご経済, 106 : 30-34.
  12. 山極寿一, 2010. 「父性の起源」、ひょうご経済, 107 : 36-40.
  13. 山極寿一, 2010. 「ダーウィンのこだわり」、生物学者のみる夢 ▲澄璽Εンが来た、No1 : 18.
  14. 山極寿一, 2010. 「動物たちと会話する能力」、生物学者のみる夢◆▲澄璽Εンが来た、No. 2 : 18.
  15. 山極寿一, 2010. 「野生動物と仲良くなる方法」、生物学者のみる夢、ダーウィンが来た、No. 3 : 18. 
  16. 山極寿一, 2010. 「おいしい自然」、生物学者のみる夢ぁ▲澄璽Εンが来た、No. 4 : 18. 
  17. 山極寿一, 2010. 「シンポジウムII「ホミニゼーション 今西自然学を現代に問う」、総合人間学会Newsletter, 14 : 3-4.
  18. 山極寿一, 2010. 「ゴリラの子守唄」、青淵, 739 : 3-4. 
  19. 山極寿一, 2010. 「ゴリラの物語」、SORA, 7 : 12-15. 
  20. 山極寿一, 2010. 「共食がもたらした人類の進化」、ひょうご経済, 108 : 20-24.
  21. 山極寿一, 2010. 「ゴリラダンス」、桑兪第7号、pp.44-51. 
  22. 山極寿一, 2010. 「老いの進化を考える―霊長類学から」、フォーラム新地球学の世紀30、WEDGE, 23(1) : 52-53.
  23. 山極寿一, 2010. 「人間家族の起源―ゴリラの社会から考える」、文芸教育93 : 64-82.
  24. 山極寿一, 2010. 「シートンと名づけ」、生物学者のみる夢ァ▲澄璽Εンが来た、No. 5 : 18. 
  25. 山極寿一, 2010. 「照葉樹林とサル道」、生物学者のみる夢Α▲澄璽Εンが来た、No. 6 : 18. 
  26. 山極寿一, 2010. 「足の感覚」、生物学者のみる夢А▲澄璽Εンが来た、No. 7 : 18. 
  27. 山極寿一, 2010. 「釣り師の感性」、生物学者のみる夢─▲澄璽Εンが来た、No. 8 : 18. 
  28. 山極寿一, 2010. 「くらやみ」、生物学者のみる夢、ダーウィンが来た、No. 9 : 18. 
  29. 山極寿一, 2010. 「熱帯雨林との出会い」、生物学者のみる夢、ダーウィンが来た、No. 10 : 18. 
  30. 山極寿一, 2010. 「鳥の世界とサルの選択」、生物学者のみる夢、ダーウィンが来た、No. 11 : 18. 
  31. 山極寿一, 2010. 「アリと植物の共生に学ぶ」、生物学者のみる夢、ダーウィンが来た、No. 12 : 18.
  32. 山極寿一, 2011. 「ゴリラの心」、生物学者のみる夢、ダーウィンが来た、No. 13 : 18. 
  33. 山極寿一, 2011. 「遊びの世界」、生物学者のみる夢、ダーウィンが来た、No. 14 : 18. 
  34. 山極寿一, 2011. 「あるミュージシャンの決め技」、生物学者のみる夢、ダーウィンが来た、No. 15 : 18. 
  35. 山極寿一, 2011. 「巣作りの謎」、生物学者のみる夢亜▲澄璽Εンが来た、No. 16 : 18. 
  36. 山極寿一, 2011. 「学ぶサル、教えるヒト」、生物学者のみる夢院▲澄璽Εンが来た、No. 17 : 18. 
  37. 山極寿一, 2011. 「フォールバック・フードと類人猿の進化」、2010年度日本人類学会進化人類学分科会ニュースレター、pp. 6-7.
  38. 山極寿一, 2011. 「ヒト上科の性的二型と繁殖戦略」、2010年度日本人類学会進化人類学分科会ニュースレター、pp. 26-27. 
  39. 山極寿一, 2011, 「「生態史」という世界を読み解く視座」、『梅棹忠夫―知的先覚者の軌跡』、国立民族学博物館、pp. 52-54.
  40. 山極寿一, 2011. 「人間を人間たらしめるのは団らんというコミュニケーション」、おかずのクッキング, 173: 60-63. 
  41. 山極寿一, 2011. 「見つめる目」、生物学者のみる夢押▲澄璽Εンが来た、No. 18 : 18. 
  42. 山極寿一, 2011. 「下のしつけ」、生物学者のみる夢魁▲澄璽Εンが来た、No. 19 : 18.

新聞記事

  1. 山極寿一, 2010. 「地球環境2010 多様な命のために、生物同士の関係に着目」、高知新聞、5月4日(朝刊)
  2. 山極寿一, 2010. 「ゴリラ 10年後には絶滅のおそれ」、国際霊長類学会会長山極寿一教授に聞く、朝日小学生新聞(7月15日)
  3. 山極寿一, 2010. 「生物多様性を「資源」だけで語るな」、朝日新聞社WEBRONZA、12月20日
  4. 山極寿一, 2011. 「映像を通して「目」を見る―現代政治とコミュニケーション」、朝日新聞社WEBRONZA、1月17日
  5. 山極寿一, 2011. 「『教える』はヒトのあかし―教育とは学びを育む業である」、朝日新聞社WEBRONZA、2月15日
  6. 山極寿一, 2011. 「危機に手をつなぐ姿は「世界の模範」―頼もしい人々の和と輪を思う」、朝日新聞社WEBRONZA、3月22日

学会およびシンポジウム、研究会での発表

  1. Hongo S, Inoue E, Ando C, Yamagiwa J (2010) Newly observed behavior of solitary western lowland gorillas. The 23rd Congress of International Primatological Society, September 13-17, 2010, Kyoto (Japan)
  2. Yamagiwa J (2010) Quest for coexistence with nonhuman primates. The 23rd Congress of International Primatological Society, September 17, 2010, Kyoto (Japan)
  3. 山極寿一, 2010. 「フォールバックフードと類人猿の進化」、第24回進化人類学分科会、6月26日、キャンパスプラザ京都(京都市)
  4. 山極寿一・中村桂子, 2010. 「動物園・水族館の功罪」、公開シンポジウム「京都・梅小路公園に水族館?いのちと環境から考える」、7月22日、ハートピア京都(京都市)
  5. 山極寿一, 2010. 「霊長類の生活史と人類の進化」、第21回日本成長学会、11月13日、秋葉原ダイビル(東京)
  6. 山極寿一, 2010. 「共感社会の光と影―ゴリラと人間の比較から考える」、第28回比叡会議、12月10日、ロテル・ド・比叡(京都市)
  7. 山極寿一, 2011. 「類人猿はなぜ熱帯林を出なかったのか?:ヒト科の生態進化のルビコン」、国立民族学博物館共同利用研究会「人類の移動誌:進化的視点から」、1月22日、国立民族学博物館(大阪市)
  8. 山極寿一, 2011. 「ゴリラ観光の光と影―生物多様性保全と地域振興をめざして」、UNCRDシンポジウム「生物多様性と地域開発」、1月30日、国際連合地域開発センター(名古屋市)
  9. 山極寿一, 2011. 「霊長類の研究と生物多様性保全」、平成22年度日本獣医師会獣医学術学会年次大会特別講演、2月12日、長良川国際会議場(岐阜市)
  10. 山極寿一, 2011. 「ヒトの心と社会の由来を探る?霊長類学から見る共感と道徳の進化?」、高等研公開講演会、2月19日、国際高等研究所(木津川市)
  11. 山極寿一, 2011. 「ゴリラの複雄群化と繁殖戦略」、ホミニゼーション研究会「近親交配再考:人類学から自然保護まで」、3月5日、京都大学霊長類研究所(犬山市)

2009年度業績

 いよいよJICA/JSTの地球規模課題対応国際科学技術協力事業「野生生物と人間の共生を通じた生物多様性保全」が始動した。8月にJICAとCENAREST(ガボン科学技術研究局)との間で協定の調印があり、9月に私と井上英治が派遣専門家としてガボンに足を踏み入れた時点でスタートとなった。日本では京都大学、中部学院大学、山口大学が、ガボンではIRET(熱帯生態研究所)が担当部局となる。ガボンにあるムカラバ国立公園で生物多様性の実態を調べて保護の対策を検討し、エコツーリズムや博物館活動を通じて資源の持続的利用を図る。霊長類以外の中・大型哺乳類と熱帯林との関係も視野に入れる。5年間で幅の広い研究活動を展開し、ぜひこれまでにない学際的、国際的な協力のもとに成果を出したいと思う。基盤研究Sによる「資源利用と闘争回避による進化人類学的研究」は3年目を迎え、いくつか重要な成果が出始めた。私の担当しているゴリラとチンパンジーの共存に関しては、両種が主要食物となる果実ではなく、補助食物の種類と採食様式を分化させることで共存していること、それが両種固有の社会性の進化に大きく影響していることを論文にして発表した。6月には明治大学で第4回総合人間学会研究大会が開かれ、その公開シンポジウム「戦争と人間」で「霊長類学からみた戦争の起源」と題する発表をした。人文科学からの参加者が多く、有意義な討論を展開できたと思う。7月には日本人類学会進化人類学分科会第22回シンポジウム『「人間の経済」から「ヒトの経済」へ―"モノ"をめぐる場・感情・関係―』、を京都で開催し、所有をめぐる学際的な討論から多くの新しい知見を得ることができた。8月にはソウルでアジア野生動物医学会、12月にはゲッティンゲンで霊長類の長期フィールド研究についてのシンポジウムに参加し、ゴリラの研究について発表した。今年の9月に京都で開催される第23回国際霊長類学会も準備が急ピッチで進んでいる。すでに847の発表が予定されており、前後にさまざまなワークショップやシンポジウムが予定されている。共通テーマは「霊長類とヒトの共存」で、先進国の中では唯一野生霊長類が生息している国として、これまでの経験を生かして実践的な議論を深めていきたいと思っている。野生霊長類の生息国から多くの若い世代の研究者が参加することを期待している。2009年は国際ゴリラ年で、各地で多くの催しがあり、私もいくつかの動物園で参加した。11月に上野動物園で久しぶりに赤ん坊が誕生したが、ゴリラの群れ飼育はまだ前途多難だし、野生のゴリラは依然として絶滅の危機にある。ゴリラの現状に少しでも多くの人が関心を持つように、ポレポレ基金などの活動を通じて働きかけて行きたいと思う。

英語論文

  1. Ando, C., Iwata, Y., Yamagiwa, J. (2008). Progress of habituation of western lowland gorillas and their reaction to observers in Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. African Study Monographs Supplementary Issue, 39: 55-69.
  2. Takenoshita, Y., Ando, C., Iwata, Y., Yamagiwa, J. (2008). Fruit phenology of the great ape habitat in the Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. African Study Monographs Supplementary Issue, 39: 23-40.
  3. Yamagiwa, J., Basabose, A.K., Kaleme, K.P., Yumoyo, T. (2008). Phenology of fruits consumed by a sympatric population of gorillas and chimpanzees in Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. African Study Monographs Supplementary Issue, 39: 3-22.
  4. Yamagiwa J, Kahekwa J, Basabose AK (2009) Infanticide and social flexibility in the genus Gorilla. Primates 50: 293-303.
  5. Yamagiwa J, Basabose AK (2009) Fallback foods and dietary partitioning among Pan and Gorilla. Am J Phys Anthropol 140: 739-750.

総説

  1. Basabose AK, Yamagiwa J (2009) Four decades of research on primates in Kahuzi-Biega. Gorilla Journal 38: 3-7. 
  2. Yamagiwa J (2010) Gorillas: The Quest for Coexistence. The Japan Journal, 6 (10): 27-29.
  3. Yamagiwa J (2010) Coexistence des gorilles et des chimpanzes. In: Caldecott J, Miles L (eds), Atlas Mondial des Grands Singes et Leur Conservation. UNESCO, Paris, pp. 149.
  4. 山極寿一, 2009. 「日本の霊長類学:歴史と展望」、霊長類研究 24: 183-186.
  5. 山極寿一, 2009. 「ゴリラをめぐる動物観の変遷と保護活動」、ヒトと動物の関係学会誌, 23: 9-15.
  6. 山極寿一, 2010.「ヒト科霊長類の進化と社会生態学的多様性」、学術の動向, 15(3): 82-90.
  7. 山極寿一, 2010. 「暴力の起源」、臨床精神病理, 31(1) : 3-5.
  8. 若生謙二・山極寿一・伊谷原一・山越言・池谷和信, 2009. 「野生動物の生息地域に暮らす人々の動物観」、関西シンポジウム2008 総合自由討論、ヒトと動物の関係学会誌, 23: 34-47.

著書

  1. 山極寿一, 2009. 「ゴリラ・<こころ>・人」、京都文化会議記念出版委員会・川添信介・高橋康夫・吉澤健吉編『こころの謎 kokoroの未来』、京都大学学術出版会、pp. 156-183.

報告その他の著作

  1. 山極寿一, 2009. 「ルールをつくった人間」、特集「義徳の喪失」、MOKU, 205 (2009, APR): 70-77. 
  2. 山極寿一, 2009. 「誤解されたゴリラたちの現在」、こどもの本, 412: 3.
  3. 山極寿一, 2009. 「類人学」、新学入門5、ひたち, 71(3): 28-29.
  4. 山極寿一, 2009. 「ゴリラの記憶」、青淵, 727: 6-7.
  5. 鷲田清一・山極寿一, 2009. 「ゴリラに学ぶ」、明日の友, 182: 48-54.
  6. 山極寿一, 2009. 「自然の構えとは何か」、禅と念仏, 28: 14-15.
  7. 山極寿一, 2009. 「アフリカの森でゴリラが教えてくれたこと」、どうぶつと動物園, 67(1): 14-19.
  8. 山極寿一, 2010. 「タイタスの老年期」、考える人, 31: 62-63.
  9. 山極寿一, 2010. 「サルは何を食べてヒトになったか」、CEL, 91: 92-96.
  10. 山極寿一, 2010. 「子育てと人間家族の起源」、銀行倶楽部, 514: 7-10.
  11. 山極寿一・ビートたけし, 2010.「ゴリラは人間の隣人」、新潮45、2010(4):150-161.

学会およびシンポジウム、研究会での発表

  1. Yamagiwa J (2009) Research and conservation of gorillas, our evolutionary neighbors. Plenary lecture, The 3rd International Workshop of Asian Society of Zoo and Wildlife Medicine, August 18, Schofield Hall, College of Veterinary Medicine, Seoul National University (Seoul).  
  2. Yamagiwa J, Basabose AK (2009) Gorilla social ecology: socially stable with different feeding strategies. Gottinger Freilandtage "Long-term Field Studies of Primates, December 8-11, 2009, Gottingen (Germany).
  3. 山極寿一, 2009. 「霊長類学からみた戦争の起源」、第4回総合人間学会研究大会、公開シンポジウム「戦争と人間」、6月6日、明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー(東京)
  4. 山極寿一, 2009. 「霊長類にみる所有と葛藤」、日本人類学会・進化人類学分科会第22回シンポジウム『「人間の経済」から「ヒトの経済」へ―"モノ"をめぐる場・感情・関係―』、7月12日、京都大学(京都市)
  5. 山極寿一, 2009. 「サルは何を食べてヒトとなったか」、第20回炎と食シンポジウム、8月10日、大阪ガスホール、(大阪市)
  6. 山極寿一, 2009. フォーラム「京都からの提言 これからの社会のために―子どもたちに伝えたいこと―」、パネルディスカッション「子どもたちを導く切り札」、パネリスト、8月29日、京都大学時計台百周年記念ホール(京都市)
  7. 山極寿一, 2009. 「睡眠の進化論ー私たちの眠りはどこから来たのかー霊長類研究が導く人類睡眠文化の源流」、日本睡眠学会第34回定期学術集会・第6回アジア睡眠学会・第16回日本時間生物学学術大会合同大会イブニングセミナー、10月25日、大阪国際会議場(大阪市)
  8. 山極寿一, 2009. 「往生-死をめぐる共生について」、法然共生フォーラム、11月2日、北國新聞赤羽ホール(金沢市)
  9. 山極寿一, 2009. 「環境・共生・未来ーゴリラが教えてくれたことー」、山口県立大学GPフォーラム基調講演、11月14日、山口県立大学講堂(山口市)
  10. 山極寿一, 2009. 「ゴリラの生き方に人間の由来を探る」、SAGA12シンポジウム国際ゴリラ年特別講演、11月15日、到津の森公園(北九州市)
  11. 山極寿一, 2010. 「アフリカの熱帯雨林に学ぶ人と環境:ゴリラ観光の光と影」、シンポジウム「沖縄の環境保全と意思決定―人の移動、環境・文化の関わり」、1月30日、沖縄県立博物館(那覇市)
  12. 山極寿一, 2010.「熱帯雨林、ゴリラ、食の進化」、福井県立大学「食べる」研究会、2月22日、福井県立大学(福井市)
  13. 山極寿一, 2010.「暴力の由来」、AJAJ(日本ユング心理学会)公開シンポジウム、3月7日、京都アスニー(京都市)

2008年度業績

 4月に京都大学野生動物研究センターが発足し、兼任教授として勤務することになった。これまでに理学研究科ではできなかったこと、とりわけ野生動物の保全について研究を深めたいと思う。基盤研究Sによる「資源利用と闘争回避による進化人類学的研究」が2年目を迎え、6月に日本人類学会進化人類学会分科会で、「霊長類の暴力とその解決法の進化」と題するシンポジウムを主催した。ほとんどの分担者に研究成果を発表してもらい、共有の目標を確認することができたと思う。8月にはエジンバラで第22回国際霊長類学会が開催され、ヒガシゴリラとニシゴリラの採食戦略の違いについて発表した。本大会でRichard Wrangham前会長から会長職を引継ぎ、新しい執行部のメンバーと計画会議を開いた。また、2010年度には第23回大会を京都で開催する予定なので、その計画を事務局長の中川尚史氏と総会で発表した。身の引き締まる思いである。9月には日本学術会議の公開シンポジウム「戦争と人類学」で発表し、類人猿の暴力から見た人類の社会性の進化について論じた。10月にはガボンのムカラバ国立公園でニシゴリラのフィールド調査を実施、ゴリラのメスの攻撃行動やアリ食について新しい発見をした。10月末にはカリフォルニアで西田利貞名誉教授のリーキー賞授賞式に出席、シンポジウムでゴリラの社会性の地域差について持論を述べた。11月にはバルセロナでゲノムと霊長類の行動に関するシンポジウムがあり、ニホンザルの繁殖戦略についてこれまでの知見を発表した。また、ルワンダの火山国立公園、コンゴ民主共和国のカフジ・ビエガ国立公園を訪れ、エコツーリズムとゴリラの長期研究に関する調査を行った。火山国立公園ではタイタスをはじめ昔調査したゴリラたちと26年ぶりで再会を果たした。感無量であった。1月にはウガンダで大地溝帯の類人猿の長期調査地の研究者が集まってワークショップを開き、気象、植生、類人猿の生態、住民の活動などに関する情報を交換した。平成18年度から継続している環境省の地球環境研究総合推進費による「大型類人猿の絶滅回避のための自然・社会環境に関する研究」が最終年度を迎えるので、まとめとなる発表ができ、貴重な情報交換ができた。また、鹿児島大学で開かれた鹿児島環境学シンポジウムに出席し、屋久島とアフリカの世界遺産の森について基調講演を行った。3月には、JICA/JSTの地球規模課題対応国際科学技術協力事業として「熱帯林の生物多様性保全および野生生物と人間の共生」を立ち上げるべくJICAとJSTの調査団とともにガボンを訪れ、関係する各省庁や研究所を訪問して計画をまとめて合意にこぎつけた。6月の正式契約書の署名後に始動することになる。長年の夢が実現しそうでわくわくしている。今年は国際ゴリラ年でもあり、ゴリラ研究をさらに広く深く極めたいと思っている。

英語論文

  1. Yamagiwa, J. (2008). History and present scope of field studies on Macaca fuscata yakui at Yakushima Island, Japan. International J. Primatology, 29: 49-64.
  2. Tarnaud L, Yamagiwa J. (2008) Age-dependent patterns of intensive observation on elders by free-ranging juvenile Japanese macaques (Macaca fuscata yakui) within foraging context on Yakushima. American J. Primatology 70: 1103-1113.
  3. Takenoshita, Y., Yamagiwa, J. (2008). Estimating gorilla abundance by dung count in the northern part of Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. African Study Monographs Supplementary Issue, 39: 41-54.

評論

  1. Yamagiwa, J., 2008. Book Review: Alexander H. Harcourt and Kelly j. Stewart, Gorilla Society: conflict, compromise, and cooperation between sexes. The University of Chicago Press, Chicago. Primates, 49: 232-234.
  2. Yamagiwa, J. (2008). Comments on "Fission-Fusion Dynamics: new research frameworks". Current Anthropology, 49:645-646.
  3. 山極寿一, 2009. Book談義9 西田利貞著「チンパンジーの社会」をめぐって、コメント7「人間を超えた思考の世界」、環境と健康, 22(1): 114-116.

著書

  1. 高槻成紀・山極寿一(編), 2008. 『日本の哺乳類学2.中大型哺乳類・霊長類』、東京大学出版会
  2. 山極寿一, 2008. 「日本の霊長類−ニホンザル研究の歴史と展望」、高槻成紀・山極寿一(編)『日本の哺乳類学2.中大型哺乳類・霊長類』、pp. 29-49. 東京大学出版会.
  3. 山極寿一, 2008. 「あとがき−2」、高槻成紀・山極寿一(編)『日本の哺乳類学2.中大型哺乳類・霊長類』、pp. 456-458. 東京大学出版会.
  4. 山極寿一, 2008. 『人類進化論−霊長類学からの展開−』、裳華房
  5. 山極寿一, 2008. 「野生動物とヒトとの関わりの現代史−霊長類学が変えた動物観と人間観」、林良博・森裕司・秋篠宮文仁・池谷和信・奥野卓司編『ヒトと動物の関係学第4巻 野生と環境』、岩波書店、pp.69-88. 
  6. 山極寿一, 2008. 「ゴリラ図鑑」、ぶんけい

その他

  1. 山極寿一, 2008. 「人間にとって教育とは何か−教育の起源についての進化論的検討」、総合人間学会編『自然と人間の破壊に抗して』、学分社、pp. 80-92.
  2. 山極寿一, 2008. 「食というコミュニケーション」、大航海, 67: 12-13.
  3. 伊谷原一・松沢哲郎・松林公蔵・山極寿一, 2008. 「フィールドワーク60年の伝統−"子捨て"に始まり"山"を見つける−」、科学, 78(6): 635-642.
  4. 伊谷原一・松沢哲郎・松林公蔵・山極寿一, 2008. 「霊長類学60周年にあたって(下)」、科学, 78(7): 789-795. 
  5. 酒井章子・佐藤廉也・竹田晋也・山越言・山極寿一, 2008. 「フィールドと研究のはざまで−生物多様性を理解するとは、どういうことか?」、エコソフィア, 20: 66-79.
  6. 山極寿一, 2008. 「暴力の神話」、月刊新潮8月号、pp. 174-175. 
  7. 山極寿一, 2008. 巻頭言. 霊長類研究, 24: 1-2. 
  8. 山極寿一, 2008. 「ヒトはなぜ、共感するのか」、REPORT(情報労連レポート), 317: 16-17.
  9. 山極寿一, 2008. 「暴力の由来」、青淵, 715: 3-4.
  10. 山極寿一, 2008. 「地域主導型保全(community-based conservation)」、野生生物保全論研究会編『野生生物保全事典』、pp. 87-89.
  11. 山極寿一, 2008. 「エンリッチメント」、野生生物保全論研究会編『野生生物保全事典』、pp. 130-132.
  12. 山極寿一, 2008. 「ブッシュミート」、野生生物保全論研究会編『野生生物保全事典』、pp. 157-159.
  13. 山極寿一, 2009. 「ゴリラの怒り」、潮, 599: 54-56.
  14. 山極寿一, 2008.「巻頭言」、霊長類研究, 24: 45-46.
  15. 山極寿一, 2009. 「ヒトとゴリラの相違−トイレや食事作法に見る−」、電通報(2月9日)、p. 8.
  16. 山極寿一, 2009. 「ヒトの自立は兄弟と食事が決め手」、プレジデントファミリー第4巻4号, pp. 118-119.
  17. 山極寿一, 2009. 「生物の多様な世界を読み解く、目と手と足−霊長類学を中心に」 京都大学グローバルCOEプログラム編『生き物たちのつづれ織り第一巻』、pp. 1-18. 

学会およびシンポジウム、研究会での発表

  1. Yamagiwa, J., 2008. Fallback foods and dietary partitioning among Pan and Gorilla. The 77th Annual Meeting of the American Association of Physical Anthropologists. April 11, The Hyatt Regency Columbus Hotel (Columbus, USA)
  2. Yamagiwa J, Basabose AK, Iwata Y, Ando C (2008) Foraging strategies of eastern and western gorillas: diet and site fidelity. XXII Congress of the International Primatological Society, August 3-8 (Edinburgh, UK)
  3. Ando C, Iwata Y, Yamagiwa J (2008) Habituation and Conservation of western lowland gorillas in Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. XXII Congress of the International Primatological Society, August 3-8 (Edinburgh, UK) 
  4. Yamagiwa, J., 2008. Social ecology of gorillas: socially stable with different feeding strategies. The International Symposium on Comparative Cognitive Science 2008, "Primate Origins of Human Mind", May 30, Shiran Kaikan, Kyoto University (Kyoto, Japan)
  5. Yamagiwa J (2008) A hint for social feature of a human ancestor: socio-ecological flexibility of gorillas. The Leakey Prize Public Forum for Primatology and Scientific, November 1, 2008 (The California Academy of Sciences, San Francisco, USA)
  6. Yamagiwa J (2008) Male association and reproductive success in Japanese macaques. INCORE workshop "Genetics and biogeography of coalition formation in baboons and macaques", November 20, PRBB (Barcelona, Spain)
  7. Yamagiwa J, Basabose AK (2009) Long term changes in Kahuzi Biega National Park. International Workshop on long term changes in the Albertine Rift. ARCOS & WCS, January 7, 2009, Africana Hotel (Kampala, Uganda)
  8. 山極寿一、安藤智恵子、岩田有史、十代真理子, 2008. 「ニシローランドゴリラの人付けと社会性」、第45回日本アフリカ学会、5月24日、龍谷大学(京都)
  9. 山極寿一, 2008. 「霊長類と人間に固有な暴力とは何か?」、日本人類学会・進化人類学分科会第21回シンポジウム「霊長類の暴力とその解決法の進化」、6月21日(京都大学、京都市)
  10. 山極寿一, 2008. 「家族の起源再考:霊長類社会生態学の立場から」、第24回日本霊長類学会大会公開シンポジウム「霊長類学はヒトの見方をどう変えたか〜日本の霊長類学60周年記念シンポジウム〜」、7月5日、明治学院大学(東京)
  11. 山極寿一, 2008. 「類人猿の暴力と闘いから見た所期人類の社会性:狩猟仮説の再検討」、日本学術会議公開シンポジウム「戦争と人類学」、9月28日(東京大学、東京)
  12. 山極寿一, 2008. 「ゴリラをめぐる動物観の変遷と保護活動」、ヒトと動物の関係学会関西シンポジウム2008「野生動物の生息地息に暮らす人々の動物観」、12月14日、大阪ペピィ動物看護学校セミナーホール(大阪)
  13. 山極寿一, 2009. 「世界遺産の森から学んだこと−アフリカと屋久島を訪ねて−」、鹿児島環境学シンポジウム(基調講演)、1月24日(鹿児島大学稲盛会館、鹿児島市)
  14. 山極寿一, 2009. 「霊長類の行動からこころの進化を読み解く」、第4回こころ観研究会、2月18日、京都大学時計台百周年記念館(京都市)
  15. 山極寿一, 2009. 「21世紀の日本人の生き方を考える−いま問われる規範意識とは−」、パネリスト、21世紀シンポジウム、財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構、2月20日、クラウンプラザ神戸(神戸市)
  16. 山極寿一, 2009. 「私が愛したゴリラとアフリカの紛争」、第3回対アフリカ人道支援セミナー「アフリカ支援への多様な視点」、外務省、2月22日、神戸国際会議場(神戸市)
  17. 山極寿一, 2009. 「コンゴ河流域熱帯雨林における人と動物の共生」、基調講演、コンゴ河流域熱帯雨林保全シンポジウム「アフリカ・コンゴの森を守れ」、独立行政法人国際協力機構JICA、2月24日、JICA研究所(東京)
  18. 山極寿一, 2009. 「ゴリラの単雄群と複雄群に見られる対等性と社会の可塑性」、第4回共同研究会「人類社会進化論の再構築―霊長類と人間社会の構造論的架橋」、2月28日、舞子ビラ神戸(神戸市)
  19. 山極寿一, 2009. 「フォールバックフードと形態、行動の進化」、2008年度ホミニゼーション研究会「ヒトの起源―共通祖先の形と暮らしを探る―」、3月15日、京都大学霊長類研究所(犬山市)

2007年度業績

 今年行った最大の仕事は、何と言っても故伊谷純一郎先生の著作集を刊行したことである。9月に伊谷先生にちなんだシンポジウム「サル・ヒト・アフリカー人間性の起源を求めて」を京都大学時計台ホールで行い、多くの関係者にご参加いただくことができた。全6巻のうち2巻まで現在刊行済みで、今後も編集が楽しみである。今年は基盤研究S「資源利用と闘争回避に関する進化人類学的研究」を開始し、霊長類学、先史人類学、生態人類学による総合的な研究を展開する見通しがついた。霊長類と人類の暴力についてのこれまでの知見をまとめ、将来の展望を検討するために『暴力はどこからきたかー人間性の起源を探る』をNHKブックスから出版した。人類学に新しい視点を確立しようと思う。ガボンではゴリラの人付けが成功しつつあり、行動観察によってニシローランドゴリラの未知の生活が解明できそうでわくわくしている。11月には第17回海洋哺乳類学会大会がケープタウンで開かれ、ゴリラとチンパンジーの同所性と社会生態について招待講演を行った。霊長類学を別の角度から見直すいい機会になったと思う。

論文

  1. Yamagiwa, J. (2008). Comments on "The Chimpanzee Has No Clothes: a critical examination of Pan troglodytes in models of human evolution". Current Anthropology, 49: 105-106.
  2. Ando, C., Iwata, Y., Yamagiwa, J. (2008). Progress of habituation of western lowland gorillas and their reaction to observers in Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. African Study Monographs Supplementary Issue, 39: 55-69.
  3. Takenoshita, Y., Ando, C., Iwata, Y., Yamagiwa, J. (2008). Fruit phenology of the great ape habitat in the Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. African Study Monographs Supplementary Issue, 39: 23-40.
  4. Takenoshita, Y., Yamagiwa, J. (2008). Estimating gorilla abundance by dung count in the northern part of Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. African Study Monographs Supplementary Issue, 39: 41-54.
  5. Yamagiwa, J., Basabose, A.K., Kaleme, K.P., Yumoyo, T. (2008). Phenology of fruits consumed by a sympatric population of gorillas and chimpanzees in Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. African Study Monographs Supplementary Issue, 39: 3-22.

著書・総論

  1. 山極寿一, 2007. 「日本の霊長類学を創った人々」、特集「近代日本の学者101」、大航海 No. 64, pp. 146-150.
  2. 山極寿一, 2007. 「アフリカに森の学校を―自然保護と地域振興のはざまにあるエコツーリズム」、山下晋司編『観光文化学』、新曜社, pp. 117-183.
  3. 山極寿一, 2007. 「人類学関連学会協議会合同シンポジウム「人間=ヒトの謎をめぐって」」、霊長類研究, 23(2): 126-128.
  4. 山極寿一, 2007. 『暴力はどこからきたか―人間性の起源を探る―』、NHKブックス 
  5. 山極寿一, 2007. 「環境変動と人類の起源」、池谷和信・佐藤廉也・武内進一編『朝倉世界地理講座−大地と人間の物語―11.アフリカI』、pp. 51-68.朝倉書店
  6. 山極寿一・津和典子・松岡悦子・小長谷有紀, 2008. 「家族のデザイン」、小長谷有紀編『家族のデザイン』、東信堂、pp.165-207.
  7. 山極寿一, 2008. 「眠りの進化論」、高田公理・堀忠雄・重田真義編『睡眠文化を学ぶ人のために』、世界思想社、pp. 162-163.
  8. 山極寿一, 2008. 「サタンの水−中央アフリカ・キブ湖畔の酒−」、山本紀夫編著『酒づくりの民族誌』、八坂書房、pp. 84-91.
  9. 白幡洋三郎・鷲田清一・奥野卓司・山極寿一・小長谷有紀, 2008. 「おだやかで、明るく、面白く生きられる社会のために」、サントリー次世代研究所編『成熟社会の生き方をめぐる議論2008<最終章>』、サントリー次世代研究所

報告・その他

  1. 山極寿一・坂田明, 2007. 「ヒトはなぜいじめるのか?」、公研, 522: 22-38. 
  2. 山極寿一, 2007. 「あつれき問題の深層-ラーマン・スクマール博士と対談して-」、野生生物保全論研究会会報, 48: 11-13.
  3. 山極寿一, 2007. 「人類進化と多様性」、京都大学21世紀COEプログラム生物多様性研究の統合のための拠点形成Newsletter, 7. pp. 5-6.
  4. 山極寿一, 2007. 「言葉のないコミュニケーション」、『成熟社会の生き方をめぐる議論2007』, サントリー次世代研究所, pp. 23-25.
  5. 山極寿一, 2008. 「アフリカのエコツーリズムによる保護活動」、Milsil, 2: 6-8.
  6. 山極寿一, 2007. 「「校長先生」を担当して」、第8回屋久島フィールドワーク講座報告書, p. 78. 
  7. 山極寿一, 2007. 「平成18年度屋久島フィールドワーク講座」、京都大学21世紀COEプログラム生物多様性研究の統合のための拠点形成Newsletter, 7. pp. 48-51.
  8. 山極寿一, 2007. 「生きる喜び犬とともに」、映画評「ボンボン」、6月1日、朝日新聞夕刊
  9. 山極寿一, 2007. 「ゴリラは少子社会」、特集『ゴリラの子育て、人間の子育て』、しんぶん赤旗、6月1日
  10. 山極寿一, 2007. 「ゴリラの子離れ」、特集『ゴリラの子育て、人間の子育て』、しんぶん赤旗、6月8日
  11. 山極寿一, 2007. 「父親の子育て」、特集『ゴリラの子育て、人間の子育て』、しんぶん赤旗、6月15日
  12. 山極寿一, 2007. 「ゴリラの思春期」、特集『ゴリラの子育て、人間の子育て』、しんぶん赤旗、6月22日
  13. 山極寿一, 2007. 「ボスではなく、リーダーとして:政界トップの資質 霊長類社会からみる」、9月21日、朝日新聞夕刊
  14. 山極寿一, 2007. 「おおきなひとのための『とうさん ごりら』」、月間「ちいさなかがくのとも」、2008年2月号, 71: 2-3.
  15. 山極寿一, 2007. 「巻頭言」、霊長類研究, 23(2): 59-60.
  16. 山極寿一, 2007. 「人類学関連学会協議会合同シンポジウム「人間=ヒトの謎をめぐ
  17. 山極寿一, 2008. 「お寺の庭で見た世界」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年1月5日)
  18. 山極寿一, 2008. 「小さく生まれて大きく育つ」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年1月15日)
  19. 山極寿一, 2008. 「泣かない赤ちゃん」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年1月19日)
  20. 山極寿一, 2008. 「子育てのバトンタッチ」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年1月26日)
  21. 山極寿一, 2008. 「ベッド作りは自立のしるし」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年2月2日)
  22. 山極寿一, 2008. 「こわくてやさしい雷おやじ」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年2月9日)
  23. 山極寿一, 2008. 「小山の大将ごっこ」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年2月16日)
  24. 山極寿一, 2008. 「ゴリラの笑いと遊び」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年2月23日)
  25. 山極寿一, 2008. 「年の違う子と上手に遊ぶ」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年3月1日)
  26. 山極寿一, 2008. 「1日の大半は食べるために」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年3月8日)
  27. 山極寿一, 2008. 「食べ物を分け合い平和を学ぶ」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年3月15日)
  28. 山極寿一, 2008. 「対等な立場で仲直り」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年3月22日)
  29. 山極寿一, 2008. 「勇気をもって旅立とう」、『子どものころの学びって?II ゴリラとぼくの子ども時代』、朝日小学生新聞(2008年3月29日)
  30. 山極寿一, 2008. 「二重腰」、京都大学人文科学研究所文明と言語研究班編『難波鉦−松之部 抄』、pp. 38-41, 京都大学人文科学研究所

学会あるいはシンポジウムの発表

  1. Yamagiwa, J., 2007. Social ecology of gorillas and Japanese macaques. The 21st Pacific Science Congress. Symposium "Social Ecology and Evolution of the old World Monkeys", June 15, Okinawa Convention Center (Okinawa).
  2. Yamagiwa, J., 2007. Social ecology of sympatric populations of gorillas and chimpanzee: frugivory with different social structure. The 17th Biennial Conference on the Biology of Marine Mammals. Special Symposium: Comparative Ecology and Behavior. November 28, Iziko South African Museum (Cape Town).
  3. Ueda, N., Takanawa, N., Karzcmarski, L., Kogi, K., Morisaka, T., Sakai, M., Yamagiwa, J., 2007. Groups and spatial position of group members of Indo-Pacific bottlenose dolphins of Mikura Island, Japan. The 17th Biennial Conference on the Biology of Marine Mammals, December 1, International Convention Center (Cape Town).
  4. 山極寿一、安藤智恵子、松原幹、Austin Kanyunyi Basabose, 2007. 「ゴリラの遊動に影響を与える環境要因」、第44回日本アフリカ学会学術大会、5月26日、長崎大学(長崎市)
  5. 山極寿一, 2007. 「人間=ヒトの謎をめぐって」、人類学関連学会協議会合同シンポジウム、第23回日本霊長類学会大会、7月16日、滋賀県立大学(彦根市)
  6. 山極寿一, 2007. 「ヒトとロボットは対話できるか:ヒトと動物のコミュニケーションから」、日本学術会議・自然人類学分科会主催シンポジウム「ロボットの人類学を考える」、11月24日、東京国際交流会館(サイエンスアゴラの一環、東京)

2006年度業績

 5月にOxford Brookes大学で行われた生物人類学と霊長類学のフィールドワークを考えるシンポジウムに出席、今西錦司に始まる京都大学の伝統について述べた。6月にウガンダ国のエンテベで開催された第21回国際霊長類学会では屋久島のフィールドワークについてPlenary lectureを行い、カフジのゴリラの遊動域の変動要因について研究成果を発表した。8月には第8回屋久島フィールドワーク講座で校長を務め、学生たちと交流。9月にはガボンのムカラバ国立公園でゴリラとチンパンジーの生態調査を実施し、11月には第60回日本人類学会、SAGA9に出席してそれぞれ人類の社会進化、動物園と自然保護について発表した。12月には京都大学霊長類研究所の共同利用研究会で霊長類の社会構造に影響を与える環境要因についてゴリラの例を引いて討論した。今年は屋久島についての本を2冊出版し、岩波の「ヒトの科学」シリーズの第1巻『ヒトはどのようにしてつくられたか』を編集した。霊長類学ばかりでなく、遺伝学、形態学、心理学、生態人類学など異なる分野の研究者といっしょに本を作り、なかなか考えることの多い年だった。人間の食についても栄養学の研究者と共著の本を出した。今後はもっと人間のことについて考察を深めていきたい。

論文

  1. Yamagiwa, J., 2006. Playful encounters: the development of homosexual behaviour in male mountain gorillas. In Homosexual Behaviour in Animals, Sommer, V. and Vasey, P.L. (eds.), Cambridge University Press, Cambridge, pp. 273-293.
  2. Yamagiwa, J. and Basabose, A.K., 2006. Effects of fruit scarcity on foraging strategies of sympatric gorillas and chimpanzees. In: Feeding Ecology in Apes and Other Primates: Ecological, Physiological and Behavioural Aspects, Hohmann, G.,Robbins, M.M. and Boesch, C. (eds.), Cambridge University Press, Cambridge, pp.73- 96.
  3. 山極寿一, 2006. 「ゴリラの人付け、人のゴリラ付け」、心理学評論, 49(3): 403-413.

著書

  1. 山極寿一, 2006. 『サルと歩いた屋久島』、山と渓谷社
  2. 山極寿一, 2006. 『おとうさんゴリラは遊園地』、新日本出版社
  3. 山極寿一, 2006. 「「学びの島」歴史と未来」、大澤雅彦・田川日出夫・山極寿一編 『世界遺産屋久島―亜熱帯の自然と生態系―』、朝倉書店
  4. 山極寿一, 2006. 「ゴリラのフィールド遺伝学」、竹中修企画、竹中晃子・ 渡邊邦夫・村山美穂編『遺伝子の窓から見た動物たち:フィールドと実験室をつないで』、京都大学学術出版会、pp. 267-280.
  5. 伏木亨・山極寿一, 2006. 『いま食べることを問う』、人間選書285、農文協
  6. 山極寿一, 2007. 編著『ヒトはどのようにしてつくられたか』、岩波書店

報告、その他

  1. 山極寿一, 2006. 野生生物の今を読む「映画『キングコング』」、野生生物保全論 研究会会報, 44: 3.
  2. 浅香光代・山極寿一, 2006. 「サルを知る」、糸井重里編『続々と経験を盗め』、 中央公論新社、pp. 92-110.
  3. 山極寿一 2006. 「心に残るヤクシマザル:西部の自然と青春」、屋久島ブック06, pp. 49. 山と渓谷社
  4. 松沢哲郎・山極寿一, 2006. 「類人猿から僕らは何を学んできたか? 青春編」、 WORD, 59: 387-393.
  5. あべ弘士・山極壽一, 2006. 「ゴリラとあそんだよ」 おおきなポケット、171号 (2006年6月号): 2-28.
  6. Yamagiwa J, 2006. Lessons of Dian Fossey and establishment of POPOF-Japan. Gorilla Journal, 32: 21-23.
  7. 山極寿一, 2006. 「町家とゴリラ」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (7月4日)
  8. 山極寿一, 2006. 「大学都市を考える」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (7月11日)
  9. 山極寿一, 2006. 「内戦の記憶」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(7月18日)
  10. 山極寿一, 2006. 「二重生活のススメ」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (7月25日)
  11. 山極寿一, 2006. 「野生のゴリラの真実と誤解」、野生生物保全論研究会会報, 46: 10-13. 
  12. 山極寿一, 2006. 「水遊び」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(8月1日)
  13. 山極寿一, 2006. 「ゴリラの建前と本音」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (8月8日)
  14. 山極寿一, 2006. 「個食と共食」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(8月15日)
  15. 山極寿一, 2006. 「ある大統領の悩み」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (8月22日)
  16. 山極寿一, 2006. 「フィールドワークを学ぶ」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (9月5日)
  17. 山極寿一, 2006. 「裸足で森を知る」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 9月12日)
  18. 山極寿一, 2006. 「生き物を見る」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (9月19日)
  19. 山極寿一, 2006. 「思春期スパート」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (9月26日)
  20. 山極寿一, 2006. 「ゴリラの育児と家族の起源」、第13回母乳育児シンポジウム 記録集、pp. 24-43. 日本母乳の会
  21. 山極寿一, 2006.「霊長類の眠り、人間の眠り」、月刊みんぱく2006年10月号、p.4.
  22. 山極寿一, 2006. 「パントマイム」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (10月3日)
  23. 山極寿一, 2006. 「闇の体験」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(10月10日)
  24. 山極寿一, 2006. 「集団遍歴をする人間」、青淵, 692: 5-6.
  25. 山極寿一, 2006. 「体の手入れ」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(10月17日)
  26. 山極寿一, 2006. 「記憶と風景」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(10月24日)
  27. 山極寿一, 2006. 「自転車のタクシー」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (10月31日)
  28. 山極寿一, 2006. 「酒を飲むゾウ」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (11月7日)
  29. 山極寿一, 2006. 「人間らしいロボット」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (11月14日)
  30. 山極寿一, 2006. 「下のしつけ」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(11月21日)
  31. 山極寿一, 2006. 「マッチ1本の火」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (11月28日)
  32. 山極寿一, 2006. 「味の会話」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(12月5日)
  33. 山極寿一, 2006. 「猿まねと人まね」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」 (12月12日)
  34. 山極寿一, 2006. 「霊長類学から見た人間の少子化」、月刊石垣, 26巻9号(319): 22-23
  35. 山極寿一, 2006. 「お父さんはどんな存在」、子ども本, 33巻1号:53.
  36. 山極寿一, 2006. 「餌やりの心」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(12月19日)
  37. 山極寿一, 2006. 「ゴリラの夫婦と人間の夫婦」、文藝春秋特別版「ああ、結婚!  ああ、夫婦!」、文藝春秋2月臨時増刊、第85巻,2号, pp. 36-37.
  38. 山極寿一, 2006. 「巻頭言」、霊長類研究, 22: 83-84.
  39. 山極寿一, 2006. 「ゴリラの歌」、日本経済新聞朝刊「あすへの話題」(12月26日)
  40. 山極寿一, 2007. 「人間にとって旅とは何か」、まほら, 50, 1-7.
  41. 大澤真幸・野家啓一・山極寿一, 2007. 「いま、なぜ「ヒトの科学」か」、図書, 694: 2-12.
  42. 山極寿一・坂田明, 2007. 「ヒトはなぜいじめるのか?」、公研, 522: 22-38. 
  43. 山極寿一, 2007. 「あつれき問題の深層―ラーマン・スクマール博士と対談して―」、 野生生物保全論研究会会報, 48: 11-13.
  44. 山極寿一, 2007. 「第8回フィールドワーク講座の概要」、第8回屋久島フィールド ワーク講座報告書, pp. 1-3.
  45. 山極寿一, 2007. 「「校長先生」を担当して」、第8回屋久島フィールドワーク講座 報告書, p. 78.
  46. 山極寿一, 2007. 「人類進化と多様性」、京都大学21世紀COEプログラム生物 多様性研究の統合のための拠点形成Newsletter, 7. pp. 5-6.
  47. 山極寿一, 2007. 「平成18年度屋久島フィールドワーク講座」、京都大学21世紀 COEプログラム生物多様性研究の統合のための拠点形成Newsletter, 7. pp. 48-51.

学会発表

  1. Yamagiwa J, 2006. Ecological anthropology and primatology: fieldwork practices and mutual benefits. International symposium on FIELDWORK: examining its practice among biological anthropologists and primatologists, May 5-7, Oxford Brooks University (Oxford, U.K.)
  2. 山極寿一・安藤智恵子, 2006. 「ガボン共和国ムカラバ国立公園のゴリラの遊動パ ターン:山地林との比較」、第43回日本アフリカ学会学術大会、大阪大学(吹田市)、 研究発表要旨集、pp. 77.
  3. Yamagiwa J, 2006. Plenary Talk: history and current scope of field studies on Japanese macaques on Yakushima Island, Japan. The 21st Congress of the Inter national Primatological Society, June 27, Imperial Resort Beach Hotel (Entebbe, Uganda).
  4. Yamagiwa J, Basabose AK, Matsubara M, Sprague DS, Iwasaki N, 2006. Factors influencing ranging behavior of eastern lowland gorillas in the Kahuzi-Biega National Park, DRC. The 21st Congress of the International Primatological Society, June 28, Imperial Resort Beach Hotel (Entebbe, Uganda).
  5. Matsubara M, Yamagiwa J, Basabose AK, Sprague DS, Iwasaki N, 2006. Conflict of land-use between great apes and humans in Kahuzi-Biega National Park, DRC. The 21st Congress of the International Primatological Society, June 28, Imperial Resort Beach Hotel (Entebbe, Uganda).
  6. Ando C, Iwata Y, Takenoshita Y, Yamagiwa J, 2006. Diet and grouping of sympatric gorillas and chimpanzees in Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. The 21st Congress of the International Primatological Society, June 28, Imperial Resort Beach Hotel (Entebbe, Uganda).
  7. Basabose AK, Yamagiwa J, Matsubara M, 2006. Foraging strategies of montane forest chimpanzees in Kahuzi-Biega national Park, democratic Republic of Congo. The 21st Congress of the International Primatological Society, June 26, Imperial Resort Beach Hotel (Entebbe, Uganda).
  8. 山極寿一, 2006. 「霊長類の資源をめぐる競合と社会性の進化」、民族自然史研究会 10周年記念大会「資源をめぐる葛藤と協働―生物と人間それぞれの世界から」、10月28 日、京大会館(京都市)
  9. 山極寿一, 2006. 「祖型人類の生態と社会:類人猿モデルの検証」、第60回日本人類 学会大会、11月5日、高知工科大学(高知県香美市)
  10. 山極寿一, 2006. 「ヒトとロボットの進化の行く末」、第60回日本人類学会大会 シンポジウム「ヒトの進化とロボットの進化、その行く末を探る」パネリスト、11月3日、高知工科大学(高知県香美市)
  11. 山極寿一, 2006. 「野生の窓としての動物園」、第9回SAGAシンポジウム、11月 11日、名古屋大学(名古屋市)
  12. 山極寿一, 2006. 「環境の違いはゴリラの生態と社会にどのような影響を与えている か:ヴィルンガとカフジの比較から」、京都大学霊長類研究所共同利用研究会「異なる 環境における霊長類の生態と行動の比較」、12月16日、京都大学霊長類研究所(犬山市)

特別講義・講演

  1. 山極寿一, 2006. 「キングコングとゴリラはどこが違うのか」、モンキーカレッジ、 5月21日、日本モンキーセンター(犬山市)
  2. 山極寿一, 2006. 「野生のゴリラの真実と誤解」、JWCS 2006 シンポジウム、6月17日、ヤマザキ専門学校(東京、渋谷)
  3. 山極寿一, 2006. 「ビチブさんと30年前のゴリラたち」、6月18日、ポポフ展、 堺町画廊(京都市)
  4. 山極寿一, 2006. 「食の進化論:ヒトはなぜ食卓をもつようになったのか」、 北九州市立大学「人間活動と環境」特別講演、7月21日、北九州市立大学(北九州市)
  5. 山極寿一, 2006. 「家族の起源」、第50回暁天講座、8月1日、智積院(京都市)
  6. 山極寿一, 2006. 「ゴリラの保護活動:霊長類学と人類学の間で」、環境省自然環境 局「人と自然研究会」、8月4日、飯野ビル(東京都)
  7. 山極寿一, 2006. 「霊長類学のフィールドワーク:サルの目を通して見た自然」、 名古屋大学21世紀シンポジウム「自然に学ぶものづくりの新展開」、8月16日、名古屋大学野依記念学術交流館(名古屋市)
  8. 山極寿一, 2006. 「ゴリラが絵本を読んだら…」、特別企画 「アフリカと友だちになろう」8月30日、東近江市八日市図書館(東近江市)
  9. 山極寿一, 2006. 「音楽の起源:言語以前のコミュニケーション」、人文研 「文明と言語」研究会、10月14日、京都大学三才学林(京都市)
  10. 山極寿一, 2006 「ゴリラのコミュニケーション」、第29回鶴鴨会、10月26日佳久 (京都市)
  11. 山極寿一, 2006. 「ゴリラと社会」、奈良女子大学付属中学校SSHサイエンス基礎講 座2,11月17日、奈良女子大学(奈良市)
  12. 山極寿一, 2006. 「類人猿を調査する:自然科学と社会科学をつなぐ試み」、 関西学院大学大学院社会学研究科21世紀COE特別研究I「調査」、11月18日、関西学院大学梅田キャンパス(大阪市)
  13. 山極寿一, 2006. 「地球で今、起きていること:われらが隣人たちの危機」、 なごや子ども環境会議基調提案、なごや子ども環境会議、12月26日、ウィルあいち(名古屋市)
  14. 山極寿一・平田オリザ・本間直樹, 2007. 「知デリ」、3月10日、 アップルストア銀座(東京)

2005年度業績

 7月に21COEプログラムによる国際シンポジウム「霊長類とイルカ類の社会生態を京都で開催し、その成果を8月に札幌で開かれた第9回国際哺乳類学会でシンポジウムとして報告・討議した。9月には国際高等研究所の課題研究「センサー論」で沖縄へ出張し、ユタの調査を実施。ルワンダ国へ出張してカフジ・ビエガ国立公園の類人猿の生態学的資料をバサボセ・カニュニ氏と共同で分析した。10−11月には科学研究費補助金(A)(2)「アフリカ熱帯林における人類と類人猿の共存と社会進化」による調査でガボンのムカラバ国立公園へ出張し、安藤智恵子、岩田有史とともにゴリラの食性と遊動について資料を収集した。その他、関西経済研究所の主催による研究会「少子高齢化研究」、サントリー財団の助成による研究会「所有と分配」に参加、環境省の中央環境審議会で生物多様性国家戦略の実施状況を討議した。総長裁量経費による「映像アーカイブス」の作成に取り組み、3月に「映像が語るフロンティア精神」(シンポジウム)、「異境の瞬間」(写真展)としてまとめた。故伊谷純一郎先生の選集の編集を開始。エコソフィアの編集委員として「越境する動物たち」という特集を組んで、日本の哺乳類について最近の知見をまとめた。日本の自然環境と動物を考え直すいい機会になったと思う。

2005年度発行の論文

英語論文

  1. Yamagiwa J, Basabose AK, Kaleme K, Yumoto T, 2005. Diet of Grauer's gorillas in the montane forest of Kahuzi, Democratic Republic of Congo. International Journal of Primatology, 26 (6): 1345-1373.
  2. Yamagiwa J, Basabose AK, 2006. Diet and seasonal changes in sympatric gorillas and chimpanzees at Kahuzi-Biega National Park. Primates, 47 (1): 74-90.
  3. Yamagiwa J, Mitani JC, Nishida T (eds), 2006. Special issue on African great apes. Primates, 47 (1).
  4. Matsubara M, Basabose AK, Omari I, Kaleme K, Kizungu B, Sikubwabo K, Kahindo M, Yamagiwa J, Takenaka O, 2005. Species and sex identification of western low land gorillas (Gorilla gorilla gorilla), eastern lowland gorillas (Gorilla beringei graueri) and humans. Primates, 46: 199-202. 

英語総説

  1. Yamagiwa, J., 2005. Quest for evolution of human society through fieldwork on the great apes. Kyoto University Newsletter, 7: 2-3.
  2. Yamagiwa, J., 2005. Coexistence of gorillas and chimpanzees. In: World Atlas of Great Apes and their Conservation, J. Caldecott and L. Miles (eds), UNEP World Conservation Monitoring Centre, University of California Press, Berkeley, p. 137.
  3. Yamagiwa, J., 2005. I learned many things from Dian. IPPL News, 32 (3): 9.

日本語総説・著書

  1. 山極壽一, 2005. 『ゴリラ』、東京大学出版会
  2. 山極寿一, 2005. 「ゴリラ動物記」、UP, 392(6): 6-11.
  3. 山極寿一, 2005. 「進化がもたらしたこころの病」、京都文化会議2004地球化時代 のこころを求めて、pp. 133-134. 京都文化会議組織委員会
  4. 山極寿一, 2005. 「霊長類の生活史から見た日本の少子高齢化」、少子高齢化に伴 う課題の研究会、(財)関西社会経済研究所、pp. 15-35.

その他

  1. 山極寿一, 2005. 「人生設計の不思議」、朝日21関西スクエア会報, 73: 5.
  2. 山極寿一, 2005. 「ゴリラと父親」、後藤繁雄対談『五感の友』、リトル・モア、pp. 327-332.
  3. 小長谷有紀・松林公蔵・山極寿一・山田勇・横山俊夫, 2005. 「自然観と世界観:モンゴルの食にまつわる儀礼から知るもう一つの科学」、科学, 75(5): 660-672.
  4. 山極寿一, 2005. 「コミュニケーションと認知世界の変化と進化」、『成熟社会の生き方をめぐる議論2005: 子どもと子どもを取り巻く社会』、サントリー次世代研究所、pp. 40-42.
  5. 山極壽一, 2005. 書評:『サルの生涯、ヒトの生涯―人生計画の生物学』ディヴィッド・スプレイグ著(京都大学学術出版会)、エコソフィア, 15: 121. 
  6. 山極寿一, 2005. 「単独行の由来を探る:中央アフリカでゴリラを追って」、岳人, 699: 30-34. 
  7. 山極寿一, 2005. 「野生のゴリラと野生の子ども」、チャイルド・サイエンス, 1 (2): 10-17.
  8. 山極寿一, 2005. 「ゴリラ語で絵本を書いた」、こどもの図書館、52(9): 1.
  9. 山極寿一, 2005. 「人の由来と未来:アフリカでのフィールド調査から」、聖教新聞 (9月15日)
  10. 山極寿一, 2005. 「ゴリラ・ウォッチング」、野鳥, 691: 25. 
  11. 山極寿一, 2005. 「人類学、アフリカ学への誘いー伊谷純一郎『ゴリラとピグミーの 森』、文藝春秋特別版(11月臨時増刊)「1冊の本が人生を変える」、pp.100-101.
  12. 山極寿一, 2005. 「本とフィールドワーク」、本の風ニュース、2005年10月第10号
  13. 浅香光代・山極寿一, 2006. 「サルを知る」、糸井重里編『続々と経験を盗め』、中央公論新社、pp. 92-110.
  14. 山極寿一, 2005. 「ゴリラ学の座標軸」、学際, 16: 16-109.
  15. 山極寿一, 2005. 「ゴリラのすむ村」、青淵, 681: 14-16.
  16. 山極寿一, 2005. 「人生設計の不思議」、弘報, 171: 3-4.
  17. 山極寿一, 2006. 「愛すべきキング・コング」、朝日新聞(夕刊)1月4日
  18. 山極寿一, 2006. 「煙の香り」、朝日新聞(夕刊)1月10日
  19. 山極寿一, 2006. 「ドリトル先生」、朝日新聞(夕刊)1月11日
  20. 山極寿一・香山リカ・高田公理, 2006. にっぽんの知恵「ママ・女将」(上)、朝日新聞夕刊(2月4日)
  21. 山極寿一・香山リカ・高田公理, 2006. にっぽんの知恵「ママ・女将」(下)、朝日新聞夕刊(2月18日) 山極寿一, 2006. 野生生物の今を読む「映画『キングコング』」、野生生物保全論研究会 会報, 44: 3. 山極寿一 2006. 「心に残るヤクシマザル:西部の自然と青春」、屋久島ブック06, pp. 4 9. 山と渓谷社
  22. 松沢哲郎・山極寿一, 2006. 「類人猿から僕らは何を学んできたか? 青春編」、 WORD, 59: 387-393.

学会およびシンポジウム、研究会での発表

  1. Yamagiwa J, Shimooka Y, 2005. Life history tactics in female dispersal primates. Kyoto Conference: Delphinid and Primate Social Ecology, July 29, Kyodai-Kaikan (Kyoto)
  2. Yamagiwa J, Karczmarski L, 2005. Socioecological perspectives in primates and delphinids. IX International Mammalogical Congress, August 1, Sapporo Convention Center (Sapporo).
  3. 山極寿一, 2005. 「ゴリラに発見された新しい子殺し行動について」、第42回日本アフリカ学会学術大会、5月28日、東京外国語大学(東京)
  4. 山極寿一・バサボセ カニュニ, 2005. 「ゴリラは葉食者か果実食者か?」、第21回日本霊長類学会大会、7月3日、倉敷市芸文館(倉敷市)
  5. 山極寿一, 2005. 「カフジビエガ国立公園(コンゴ民主共和国)」、公開シンポジウム「GRASP-Japan:日本人による大型類人猿の研究と保全活動」、第21回日本霊長類学会大会、7月3日、倉敷市芸文館(倉敷市)

2004年度業績

科学研究費補助金(A)(2)による「アフリカ熱帯林における人類と 類人猿の共存と社会進化を開始した。 ガボンのムカラバ国立公園へ11月から12月にかけて出張し、安藤智恵子、岩田有史と ともにゴリラと チンパンジーの調査に従事した。コンゴ民主共和国からは研究分担者のバサボセ・ カニュニを平成17年 1月から3月にかけて日本へ招へいし、カフジ・ビエガ国立公園の類人猿の生態学的資料 を共同で分析した。21世紀COE「生物多様性研究統合のための拠点形成」では分担者として類人猿の社会 生態学的特徴の 地域変異を分析するとともに、橋本千絵、竹ノ下祐二とともに、アフリカ熱帯林の3カ所 で類人猿の食性に関する比較研究を行った。8月にドイツのマックス・プランク研究所で 開かれた霊長類の採食生態に関するシンポジウムに出席し、ゴリラとチンパンジーの遊動について発表した。同月イタリアのトリノで開 かれた第20回国際霊長類学会に出席し、竹ノ下祐二とともに企画した類人猿の同所性に 関するシンポジ ウムを開催、カフジ・ビエガ国立公園に同所的に生息するゴリラとチンパンジーの 採食戦略について発表 した。
また、「類人猿の知性の進化」と題するシンポジウムでも類人猿の認知の進化に影響する 社会生態要因について発表した。9月には早稲田大学で開かれた第1回子ども学会でゴリラの子どもと人 間の子どもを比較して話をする機会を得た。10月に京都で開かれた京都文化会議では人間の成長と暴力 の進化について、 11月に長崎で開かれた第58回日本人類学会公開シンポジウムでは人間の共食の起源につ いて話題を提供した。11月には京都で第7回サガ(アジア・アフリカの類人猿を支援する会)シンポジウムを開催し、 世話人として「環境教育と動物園教育」のシンポジウム企画に携わった。自然保護を より広い視点から見直し、類人猿の保全を考えるいい機会になった。

2004年度発行の論文

英語論文

  1. Yamagiwa, J., 2003. On the origins of the human family: Comparison of grea t ape social organization. In: PRIMATES: ORIGIN, EVOLUTION AND BEHAVIOUR. HOMAGE TO JORDI SABATER PI. Vea JJ, Serrallonga J, Turbon D, Fullola JM, Serrat D, Edi tors. Barcelona: Parc Cientific. Pgs: 91-117.
  2. Yamagiwa, J., 2004. Diet and foraging of the great apes: ecological constraints on their social organizations and implications for their divergence. In: T he Evolution of Thought: Evolutionary Origins of Great Ape Intelligence, A.E. Russon & D.R. Begun (eds.), Cambridge University Press, Cambridge, pp. 210-233.
  3. Yamagiwa, J., & Kahekwa, J., 2004. First observations of infanticides by a silverback in Kahuzi-Biega. Gorilla Journal, 29: 6-9

日本語論文

  1. 山極寿一, 2004. ヒガシローランドゴリラの現況と保護対策:カフジ・ビエガ 国立公園での保護活動から. 霊長類研究, 20: 73-76.

その他

  1. 山極寿一, 2004. 「アフリカから人類と世界を見る発想を育てる:京都大学 大学院理学研究科生物学専攻人類学講座」、アフリカ研究, supplement: 26-27.
  2. 山極寿一, 2004. 「身体の世紀」、世界思想, 31: 40-43.
  3. 山極寿一, 2004. 「21世紀は身体の時代」、成熟社会の生き方をめぐる議論 2004「人と自然の関係を考える」、サントリー不易研究所
  4. 山極寿一, 2004. 「人間のコミュニケーションを見直す関西スクエア」、朝日21 関西スクエア会報63: 3.
  5. 山極寿一, 2004. 「豊かな自然を敬いながら都市生活を謳歌する人々」、世界の動 き、681(2004年6月号): 12-13.
  6. 山極寿一, 2004. 「生物の歴史をたどる」、朝日小学生新聞(4月24日)
  7. 山極寿一, 2004. 「人類の起源をめぐる新しい議論」、大航海, 51: 10-11.
  8. 山極寿一, 2004. 「類人猿に学ぶこころの起源」、『京都文化会議2003  地球化時代のこころを求めて』、京都文化会議組織委員会、pp. 85-87.
  9. 山極寿一, 2004. 「ゴリラに負けない「気迫」」、朝日小学生新聞(6月19日)
  10. 山極寿一, 2004. 「ドラミングの誤解」、潮音風声(読売新聞夕刊、7月1日)
  11. 山極寿一, 2004. 「父親という文化」、潮音風声(読売新聞夕刊、7月2日)
  12. 山極寿一, 2004. 「遊びのルール」、潮音風声(読売新聞夕刊、7月5日)
  13. 山極寿一, 2004. 「勝者つくらぬ闘い」、潮音風声(読売新聞夕刊、7月6日)
  14. 山極寿一, 2004. 「他種と共存する社会」、潮音風声(読売新聞夕刊、7月7日)
  15. 山極寿一, 2004. 類人猿のフィールド研究から分かること。国立科学博物館ニュー ス, 424: 5-6.
  16. 山極寿一, 2004. 衰える「探る能力」、朝日新聞夕刊(7月24日)
  17. 山極寿一, 2004. 住民の視点で考える野生動物との共存のあり方-中央アフリカの現 場からー 野生生物保全論研究会会報, 38: 4-12.
  18. 山極寿一・新宮一成, 2004. 人類の起源と幼児期、特集「言語と人類の起源」、 大航海, 52: 28-51. 
  19. 山極寿一, 2004. 「五感と社会性」、第48回プリマーテス研究会 「サルとヒトの感覚」セッション3コメント、平成15年度(財)日本モンキーセンター年報、pp. 33-34. 
  20. 山極寿一, 2004. 「人間性と生物多様性を問い直す」、季刊民族学110: 73.
  21. 山極寿一, 2004. 「動物の目」でながめる. 朝日小学生新聞(8月14日)
  22. 山極寿一, 2004. ゴリラと友だちになれる. 朝日小学生新聞(11月27日)
  23. 山極寿一, 2004. 「言語の起源と人間性」、理, No. 2,3: 2-3.
  24. 山極寿一, 2004. 「おおきなひとのための「ぼくゴリラ」」、絵本のたのしみ、 月刊「ちいさなかがくのとも」2005年1月号(34号)折り込み付録、福音館書店
  25. 山極寿一, 2005. 「霊長類の食生活と進化」、上野川修一・田之倉優編『食品の科 学』、pp. 10-16、東京化学同人
  26. 山極寿一, 2005. 「子どもと暴力:ゴリラの子殺しに見る問題とその解決」、科学, 75 (4): 411-422.

学会およびシンポジウム、研究会での発表

  1. 山極寿一, 2004. 「ゴリラの長期研究:研究と保護の両立をめざして」、第20回 日本霊長類学会大会企画シンポジウム、今西・伊谷記念霊長類学講演「霊長類と保全生態 学」、7月3日(犬山市、国際観光センターフロイデ)
  2. Yamagiwa, J., 2004. Habitat utilization by sympatric populations of gorilla s and chimpanzees. International Conference on "Feeding Ecology in Apes and Other Primates", August 17-19, at Max-Planck Institute (Leipzig)
  3. Yamagiwa, J. & Takenoshita, Y., 2004. Sympatric Apes: Socioecological divergence and evolution of great apes. XX Congress of the International Primatologi cal Society, August 22-28 (Torino)
  4. Yamagiwa, J. & Basabose, A.K., 2004. Foraging strategies of eastern lowland gorillas in Kahuzi-Biega National Park. XX Congress of the International Prima tological Society, August 22-28 (Torino)
  5. Yamagiwa, J., 2004. Great ape foraging strategies: socio-ecological factors promoting their cognitive evolution. XX Congress of the International Primatological Society, August 22-28 (Torino)
  6. 山極寿一, 2004. 「野生のゴリラと野生の子ども」、第1回日本子ども学会議 特別講演、9月4日、早稲田大学国際会議場(東京)
  7. 山極寿一, 2004. 「成長と暴力の進化史」、京都文化会議2004、10月30日、京都大 学環境学堂三才学林(京都市)
  8. 山極寿一, 2004. 「人類の進化と共食の起源」、第58回日本人類学会公開シンポジ ウム「咬むもの・咬まれるもの」、11月6日、長崎大学(長崎市)
  9. 山極寿一, 2004. 「同所的に生息するゴリラとチンパンジーに関する地域間比較」、 第16回熱帯林霊長類研究会、11月8日、京都大学霊長類研究所(犬山市)
  10. 山極寿一, 2004. 「類人猿の特徴からヒトの多様性を探る」、第2回京都大学 理学研究科21世紀COEシンポジウム、12月11日、京都大学百周年時計台記念館(京都市)

2003年度研究内容(2003年4月から2004年3月まで)

文科省科学研究費補助金基盤研究(A)(2)による「類人猿と人類の共生・共進化に 関する社会生態学的研究」の最終年度に当たるため、これまでに収集した資料を分析して成果をまとめた。とくに、ゴリラとチンパンジーがどのように環境利用をしながら同所的に共存しているか。そこから人類進化のいかなる生態モデルを引き出せるかに焦点を当てた。 これらのまとめと今後の調査の発展を模索するために、ガボンとルワンダで短期間 ゴリラとチンパンジーの調査を行い、関係者と協議した。また、ガボンの科学技術調整局の局長Lucien OBAME教授を日本へ招へいし、日本アフリカ学会で貴重な情報交換を行った。京都大学21世紀COEプログラム(A14)「生物多様性研究の統合のための拠点形成」の一員として、ゴリラの生態・行動・社会の資料を地域間で比較し、その多様性を種内変異として以下に解釈できるについて検討した。本プログラムによる国際シンポジウム「African Great Apes: Evolution, Diversity and Conservation」を企画し、事務局長としてその開催に努力した。2004年度に開催される国際霊長類学会、2005年度に開かれる国際哺乳類学会にそれぞれシンポジウムを企画し、その組織的な準備を行った。これまで行ってきた研究会「人間性の起源と進化」の総まとめとして同名の書物を出版し、その編集に携わった。文庫本『オトコの進化論』を刊行。

2003年度の研究業績(2003年4月から2004年3月まで)

2003年度発行の論文

英文

  1. Hashimoto, C., Suzuki, S., Takenoshita, Y., Yamagiwa, J., Basabose, A.K. &am p; Furuichi, T., 2003. How fruit abundance affects the chimpanzee party size: a comparison between four study sites. Primates, 44: 77-81.
  2. Nishimura, T., Okayasu, N., Hamada, Y. & Yamagiwa, J., 2003. A case report of a novel type of stick use by wild chimpanzees. Primates, 44: 199-201.
  3. Yamagiwa, J., Kahekwa, J. & Basabose, A.K., 2003. Intra-specific variation in social organization of gorillas: implications for their social evolution. Primates, 44: 359-369.
  4. Domingo-Roura, X, Marmi, J, Andres, O, Yamagiwa, J & Terradas, J, 2004. Genotyping from semen of wild Japanese macaques (Macaca fuscata). American Journal of Primatology, 62: 31-42.

和文

  1. 山極寿一・Basabose, AK, 2003. 異種の類人猿はどのようにして共存しているか: カフジ・ビエガ国立公園に同所的に生息するゴリラとチンパンジーの採食様式. 霊長類 研究, 19: 3-15.

総説・報告・その他

  1. 山極寿一, 2003. 「成熟とは優雅に生きること」、読売新聞夕刊(5月1日)
  2. 山極寿一, 2003. 「食卓の進化論」、鷲田清一編著『<食>は病んでいるか』、 ウェッジ、pp. 157-173.
  3. 山極寿一, 2003. 野生ゴリラ、同じ体験の少年と「出会う」、朝日小学生新聞、2003年5月25日(日).
  4. 山極寿一・重松清, 2003. 「かえりみる父親?-ゴリラ対ゴジラ」、WORD, 26: 46-53.
  5. 山極寿一, 2003. エボラ出血熱で人間とゴリラが大量死. 理戦73: 96-105.
  6. 山極寿一, 2003. 『オトコの進化論-男らしさの起源を求めて』、ちくま新書.
  7. 山極寿一, 2003. 「人間は動物になれる―アフリカの昔話読んでごらん」、朝日小学生新聞7月20日(日).
  8. 山極寿一, 2003. 「ゴリラのエコ・ツーリズム」、古川彰・松田素二編『観光と環境の社会学』、新曜社、pp. 243-245.
  9. 山極寿一, 2003. 文化では語れない男の歴史. ちくま9(390): 14-15.
  10. 山極寿一, 2003. 「類人猿の共存とコミュニティの進化」、西田正規・北村光二・ 山極寿一編『人間性の起源と進化』、昭和堂、pp. 172-202.
  11. 山極寿一, 2003. ゴリラの子育て. 東山動物園友の会、No.70: 4-5.
  12. 山極寿一, 2003. 類人猿の眠りと人の眠り. (財)花王芸術・科学財団文理融合シンポジウム「社会の中の睡眠」、pp. 3-12, (財)花王芸術・科学財団.
  13. 山極寿一, 2003. 「内戦下の自然破壊と地域社会-中部アフリカにおける大型類人猿 のブッシュミート取引とNGOの保護活動-」、池谷和信編『地球環境問題の人類学』、世界思想社、pp. 251-280.
  14. 松沢哲郎・山極寿一, 2003. 「ニホンザルのイモ洗い発見から50年」、エコソフィア, 12: 2-3.
  15. 河合雅雄・山極寿一・松沢哲郎、2003. 鼎談「霊長類「カルチャー」研究の源流を たどる」、エコソフィア, 12: 4-13.
  16. 山極寿一, 2003. 「鼎談を終えて」、エコソフィア, 12: 14.
  17. 山極寿一, 2003. 「家族における父親1.父という余分なもの」、人間学探究Vol.3, pp. 13-22、京都文教大学人間学研究所.
  18. 山極寿一, 2003. 「動物も顔で見わける」、朝日小学生新聞(11月9日).
  19. 浅香光代・山極寿一・糸井重里, 2004. 婦人公論井戸端会議「サルを知る」、婦人公論1月22日、1145: 148-153.
  20. 山極寿一, 2004. 「類人猿に学ぶ:身体で習得する平等社会」、朝日新聞、2004年1月17日朝刊.
  21. 山極寿一, 2004. 論考「隣人として「世界遺産種」に」、京都新聞、2004年2月20日 朝刊.
  22. 山極寿一, 2004. 「考えたいサルの気持ち」、朝日小学生新聞(1月4日).
  23. 山極寿一, 2004. 「いきる日本の「知恵」」、朝日小学生新聞(2月29日).

学会およびシンポジウム、研究会での発表

  1. 山極寿一, 2003. 食卓の進化論. 京都大学人文科学研究所共同研究会「文明と言 語」. 4月26日(三才学林).
  2. 山極寿一・竹ノ下祐二・A. Kanyunyi Basabose, 2003. 果実が不足する時期のゴリラとチンパンジーの採食と共存、第40回日本アフリカ学会学術大会、6月1日(島根大 学).
  3. 竹ノ下祐二・田代靖子・松原直毅・山極寿一, 2003. ガボン・ムカラバ国立公園の ゴリラの密度と分布、 第19回日本霊長類学会大会、6月29日(仙台市戦災復興記念館).
  4. 山極寿一・A. Kanyunyi Basabose, John Kahekwa, 2003. 内戦がヒガシローランド ゴリラのポピュレーションに与えた影響について. 第19回日本霊長類学会大会、6月2 9日(仙台市戦災復興記念館).
  5. 竹中修・塚原由紀子・田中-上野寛子・丸橋珠樹・A. kanyunyi Basabose・山極寿一, 2003. コンゴ民主共和国カフジ・ビエガ国立公園ゴリラの遺伝分析. 第19回日本霊 長類学会大会、6月29日(仙台市戦災復興記念館).
  6. Yamagiwa J., 2003. On the origin of human family and human minds. Kyoto International Culture Forum "In quest of Kokoro/Human minds for this planet". November 28-30 at Kyoto International Congress Center and Kyoto University (Kyoto).
  7. Yamagiwa, J. & Basabose A.K., 2004. Foraging strategies of gorillas and chimpanzees in the sympatric habitats: hints for socioecological features of early hominids. International Symposium supported by Kyoto University 21 COE Biodiversity Program (A 14) "African Great Apes: Evolution, Diversity and Conservation, March 3-5 , Kyodai Kaikan (Kyoto).
  8. Takenoshita, Y., Tashiro, Y. & Yamagiwa, J., 2004. Density estimate of Western gorillas by a new census method in the Moukalaba-Doudou National Park, Gabon. International Symposium supported by Kyoto University 21 COE Biodiversity Program (A 14) "African Great Apes: Evolution, Diversity and Conservation, March 3-5 , Kyodai Kaikan (Kyoto).
  9. 山極寿一, 2004. 霊長類の環境認知と社会性:種内変異と種間変異の比較から. 第 33回ホミニゼーション研究会「かかわる」プログラム、3月12日 、京都大学霊長類研究所 (犬山).

2002年度研究内容(2002年4月から2003年3月まで)

文科省科学研究費補助金基盤研究A2による「類人猿と人類の共生・共進化に関する社会生態学的研究」をガボンのムカラバ保護区で実施し、ゴリラとチンパンジーの密度、食性、遊動域、集団間の出会いに関する資料を収集した。また、コンゴ民主共和国からA. Kanyunyi Basabose氏を招へいし、同国のカフジ・ビエガ国立公園に同所的に生息するゴリラとチンパンジーの食性、遊動域、個体の移動、集団間の出会い等に関する資料を分析した。5月にドイツのマックス・プランク研究所で行われたニシローランドゴリラの研究と保護に関するシンポジウムに出席し、ゴリラの社会行動に与える人為的影響について発表した。7月には京都大学人文科学研究所で行われた日韓合同シンポジウム「現代科学における言語」に出席して自然科学における社会に関する用語について検討を加えた。8月には北京で行われた第19回国際霊長類学会でゴリラの保護と出産の季節性について発表、12月には京都国際交流センターで行われた熱帯林の生態学と人の移動に関する国際シンポジウムに参加し、中央アフリカにおける野生動物の食肉としての取引について発表した。

2002年度の研究業績(2002年4月から2003年3月まで)

2002年度発行の論文

英文

  1. Basabose, A.K. & Yamagiwa, J., 2002. Factors affecting nesting site choice in chimpanzees at Tshibati, Kahuzi-Biega national park: Influence of sympatric gorillas. Int. J. Primatol., 23: 263-282.
  2. Yamagiwa, J., Basabose, A.K., Kaleme, K. & Yumoto, T., 2003. Within-group feeding competition and socioecological factors influencing social organization of gorillas in the Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. In: Gorilla Biology: A Multidisciplinary Perspective, A.B. Taylor & M.L. Goldsmith (eds.), Cambridge University Press, Cambridge, pp. 328-357.
  3. Yamagiwa, J., 2003. Bushmeat poaching and the conservation crisis in Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. J. Sustainable Forestry, 16: 115-135.
  4. Yamagiwa, J., 2003. Reconsideration of terminology for sociality and social relationships in natural science: First Movement. In: Linguistic Challenges in the Modern Sciences, T. Yokoyama & Y.S. Kim (eds.), The Institute for Research in Humanities, Kyoto University, Kyoto, pp. 45-52.

和文

  1. 山極寿一・下岡ゆき子, 2002. 霊長類の日遊動距離と遊動域の推定. 霊長類研究, 18: 326-333.

総説・報告・その他

  1. 山極寿一・佐伯啓思, 2002. 「貨幣/他者/演技」、大航海, 42: 152-173.
  2. 山極寿一, 2002. 「家族の由来をたずねて」、文藝春秋4月臨時増刊号『家族の 絆』、pp. 190-191.
  3. 山極寿一, 2002. 「野生を見つめ続けた伊谷先生」、モンキー, 45(3): 15-16.
  4. 山極寿一, 2002. ダイアン・フォッシー著『霧のなかのゴリラ』平凡社ライブラリー版解説、pp. 447-453.
  5. 山極壽一, 2002. ごみと人間ァ崘嘶の快楽を忘れた人間」、市民がつくるごみ読本C & G, 13: 13.廃棄物学会
  6. 山極壽一, 2002. ジャングルの歩き方 屬修僚峇屐⊃垢醗貘里砲覆辰慎なを味わえる」森の手帖、創刊号、pp.20-23.
  7. 山極壽一, 2002. サルの仲間づくりにみる人間の姿、婦人之友, 96(6): 30-32.
  8. 山極壽一, 2002. 霊長類. 『情報学事典』, pp. 977-978. 弘文堂
  9. 山極壽一, 2002. 「家族の発生:その進化史的意義」日本人口学会編『人口大事典』、 培風館、pp. 554-558.
  10. 山極壽一, 2002. ゴリラから学んだこと. 兵庫教育, 617: 17-21.
  11. 山極壽一, 2002. 動物行動学からみる霊長類の「攻撃性」. 理戦, 69: 25-35.
  12. 山極壽一, 2002. ジャングルの歩き方◆嵜垢凌卓には植物と動物の会話が飛び交 っている」森の手帖、7: 22-25.
  13. 山極壽一, 2002. 「ニホンザル」、『京都府レッドデータ・ブック上』、京都府、p. 42.
  14. 山極壽一, 2002. 『ゴリラとあかいぼうし』、福音館書店
  15. 山極壽一, 2002. サルは何を食べてヒトになったか:食の進化論. WEDGE, 14(9): 44-45.
  16. 山極寿一, 2002. 携帯電話が野生動物殺す 朝日新聞eメール時評(4月9日朝刊)
  17. 山極寿一, 2002. 虫と付き合える環境を 朝日新聞eメール時評(5月1日朝刊)
  18. 山極寿一, 2002. 山菜採りは人間の快楽 朝日新聞eメール時評(5月28日朝刊)
  19. 山極寿一, 2002. スポーツに熱狂する理由 朝日新聞eメール時評(6月18日朝 刊)
  20. 山極寿一, 2002. メディア政治の落とし穴 朝日新聞eメール時評(7月4日朝刊)
  21. 山極寿一, 2002. お邪魔します、の気持ち 朝日新聞eメール時評(7月24日朝 刊)
  22. 山極寿一, 2002. 隣人に襲われる時代に 朝日新聞eメール時評(9月17日朝刊)
  23. 山極寿一, 2002. 「憧れ」が学ぶ心促す 朝日新聞eメール時評(10月22日朝 刊)
  24. 山極寿一, 2002. 会話やりとりする市場 朝日新聞eメール時評(11月7日朝刊)
  25. 山極寿一, 2002. 餌では釣れぬ猿ゴコロ 朝日新聞eメール時評(12月5日朝刊)
  26. 山極寿一, 2003. 節度なき審判は暴力だ 朝日新聞eメール時評(1月8日朝刊)
  27. 山極寿一, 2003. 「共に見る」ことの力 朝日新聞eメール時評(2月5日朝刊)
  28. 山極寿一, 2003. 散歩の営みが今、危機に 朝日新聞eメール時評(3月4日朝刊)
  29. 山極寿一, 2003. 他人受け入れる努力を 朝日新聞eメール時評(3月27日朝刊)
  30. 山極寿一, 2003. 「ゴリラの母性愛」、天上台風、創刊号、p 69.
  31. 山極寿一, 2003. 「ゴリラの社会から見た人類の進化」菅平夏季大学講演要旨、上 小教育, 46: 86-128.
  32. 山極寿一, 2003. 「未熟がつくった人間の社会性」、白幡洋三郎監修、サントリー不易流行研究所編『大人にならずに成熟する法』、中央公論新社、pp. 156-181.

学会・研究会での発表

  1. Yamagiwa, J., 2002. Effects of disturbance on gorilla social behavior at Ka huzi-Biega National Park, DRC. Western lowland gorilla Conference, 19-25 May, 2002 (Max-Planck Institute, Leipzig).
  2. Yamagiwa, J., 2002. Reconsideration on terminology of sociality and social relationships in natural science. The Kyoto/Seoul Symposium on Linguistic Challenges in the Modern sciences: First movement. 4-6 July, 2002. (SANSAI GAKURIN, Kyoto University).
  3. 山極壽一・松原幹・Basabose, A.K., 2002. ヒガシローランドゴリラの遊動様式の季節変化. 第18回日本霊長類学会大会、7月19?21日(東大農学部)
  4. 松原幹・山極壽一・Basabose, A.K., 2002. 野生東ローランドゴリラにおけるアメロジェニン遺伝子解析による性判定. 第18回日本霊長類学会大会、7月19?21日(東大農学部)
  5. Yamagiwa, J., Takenoshita, Y. & Okayasu, N., 2002. Recent problems and effects for conservation of gorillas in Moukalaba Reserve in Gabon. The 19th Congress of International Primatological Society, 4-9 August (International convention Center at Beijing)
  6. Yamagiwa, J. & Omari, I., 2002. Research and conservation of eastern lowland gorillas in the Kahuzi-Biega National Park, DRC. The 19th Congress of International Primatological Society, 4-9 August (International convention Center at Beijing)
  7. Yamagiwa, J., Kahekwa, J. & Basabose, A.K., 2002. Seasonality in birth of eastern lowland gorillas at Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. The 19th Congress of International Primatological Society, 4-9 August (International convention Center at Beijing).
  8. Matsubara, M., Basabose, A.K., Omari, I., Kaleme, K., Kizungu, B., Sikubwabo, K., Kahindo, M., Yamagiwa, J. & Takenaka, O., 2002. Genetic analysis of sex ratio of eastern lowland gorillas in Kahuzi-Biega National Park, D.R.C. The 19th Congress of International Primatological Society, 4-9 August (International convention Center at Beijing)
  9. Yamagiwa, J., 2002. Migration and bushmeat trade in tropical forests of Central Africa. The Eighth International Symposium of Population Movements in Modern World, "In, Out, In, Out: Populations, Migrations, and the Social Ecology of Tropical Forests, 5-7 December (Kyoto International Community House & Honen-in).
  10. 山極寿一, 2003. ゴリラの子殺しと社会構造の種内変異. 生物多様性懇談会「霊長類の性の多様性と社会進化」、2月22日(京都国際会館)
  11. 山極寿一, 2003. 類人猿の比較から人間性について何がわかるのか? ホミニゼーション研究会・特別推進研究(COE)5カ年成果報告会、3月14日(京都大学霊長類研究所)

2001年度研究内容

以前より継続しているゴリラとチンパンジーの共存と共進化に関する社会生態学的研究を、ガボンでの現地調査とコンゴ民主共和国からの共同研究者招聘によって実施した。両種類人猿についての生態学的特徴を詳細に比較し、初期人類の社会に影響を与えた生態要因を検討した。

2001年度の研究業績

2001年発行の論文

英文

  1. Yamagiwa, J. & Kahekwa, J., 2001. Dispersal patterns, group structure and reproductive parameters of eastern lowland gorillas at Kahuzi in the absence of infanticide. In: Mountain gorillas, M. Robbins, P. Sicotte & K.J. Stewart (eds.), Cambridge University Press, Cambridge, pp. 89-122.
  2. Yamagiwa, J., 2001. Factors influencing the formation of ground nests by eastern lowland gorillas in Kahuzi-Biega National Park: some evolutionary implication of nesting behavior. Journal of Human Evolution, 40: 99-109.
  3. Inogwabini, B-I., Hall, J.S., Vedder, A., Curran, B., Yamagiwa, J. & Basabose, K., 2001. Status of large mammals in the mountain sector of Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo, in 1996. African J. Ecology, 38: 269-276.

和文

  1. 山極寿一, 2001. 霊長類の眠りー定点の眠りから移動の眠り. 吉田集而編『眠りの文化論』、平凡社, pp. 43-65.
  2. 山極寿一, 2001. アフリカニストの霊長類学. アフリカ研究, 58: 27-36.
  3. 山極寿一, 2001. 動物と人間の接点?ゴリラの心をフィールド・ワークする. 関西学院大学キリスト教と文化研究センター編『生命科学と倫理:21世紀のいのちを考える』、関西学院大学出版会、pp. 63-93.
  4. 山極寿一, 2001. 「サルの同性愛論」、西田利貞編『ホミニゼーション』、京都大学学術出版会, pp. 149-222.
  5. 山極寿一, 2001. 「インセスト回避がもたらす社会関係」、川田順造編『近親性交とそのタブー』、藤原書店、pp. 57-85.

報告・その他

  1. 山極寿一, 2001. はじめに. 第3回シンポジウム「死の歴史と進化」、日本人類学会進化人類学分科会ニュースレター、No. 2: 1.
  2. 山極寿一, 2001. 書評:「狩りをするサル」クレイグ・B・スタンフォード著、瀬戸口恵美子・瀬戸口烈司訳、青土社、東京新聞(5月6日朝刊)
  3. 山極寿一・落合恵美子, 2001. 家族は人間の条件か? 特集「フェミニズムは終わったか?」、大航海, 39: 154-172.
  4. 山極寿一, 2001. 「ゴリラになった人々」、ネクスト編集部国語教育研究会編『じゅにあセレクションPart 4.』, pp.152-155
  5. 山極寿一, 2001. 書評:松沢哲郎著『おかあさんになったアイ』、講談社、京都民報、8月26日
  6. 山極寿一, 2001. 書評:江原昭善著『服を着たネアンデルタール人』、雄山閣出版季刊考古学、77: 103.
  7. 山極寿一, 2001. 「誰もやっていないことをやってみよう」、「東大小児科だより」編『子どもの頃、本当はこんなことを考えていた』、PHP, pp. 104-139.
  8. 山極寿一, 2001. インセスト回避が決める社会関係、日本人類学会進化人類学分科会、第3回シンポジウム「近親性交とその禁忌」、Evolutionary Anthropology News Letter, 3: 5-11.
  9. 山極寿一, 2001. 「野生のゴリラと動物園のゴリラ」、どうぶつと動物園, 53(12): 8-13 (440-445)
  10. 山極寿一, 2001. 書評:古市剛史著『性の進化、ヒトの進化:類人猿ボノボの観察から』、朝日新聞社、アフリカ研究, 59: 131-132.
  11. 山極寿一, 2001. 三省さん追悼. 季刊生命の島, 58: 120-121.
  12. 山極寿一, 2001. 「ゴリラと共生できる社会は地球にやさしい」、互助組合報, 435: 4-7, 12

学会・研究会発表

  1. Basabose, K. & Yamagiwa, J. Crisis of gorilla conservation in the Kahuzi-Biega National Park. The 18th Congress of the International Primatological Society. 7-12 January, 2001 (Ridley Convention Centre, Adelaide, Australia), Abstract: p.91
  2. Basabose, K. & Yamagiwa, J. Seasonal variation in diet of chimpanzees in Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. The 18th Congress of the International Primatological Society. 7-12 January, 2001 (Ridley Convention Centre, Adelaide, Australia), Abstract: p.103.
  3. Yamagiwa, J. & Basabose, K. Foraging strategies of gorillas and chimpanzees in Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. The 18th Congress of the International Primatological Society. 7-12 January, 2001 (Ridley Convention Centre, Adelaide, Australia), Abstract: p.118.
  4. Yamagiwa, J. On the basic problems of the technical terms in animal ethology. A Prelude-Symposium for Future Seoul/Kyoto Symposia of Language Problems in the modern Science. 2-4 February, 2001 (The Cultural Center and Hoam Faculty House, Seoul National University, Seoul)
  5. 山極寿一, 2001. 「インセスト禁止」の由来をめぐって. ガレージ組研究会「人間性の進化」、2月17日(京大会館)
  6. 山極寿一, 2001. インセスト回避が決める社会関係. 日本人類学会進化人類学分科会第5回シンポジウム「近親性交とその禁忌」、4月7日(京大会館)
  7. 山極寿一, 2001. 移入種問題・基調講演 公開シンポジウム「移入種問題とは何かータイワンザルを取り上げてー」和歌山移入種問題研究会、6月1日(和歌山ビッグ愛)
  8. 山極寿一,2001. シンポジウム「食物は競合するものか、共有するものか」第55回日本人類学会・第17回日本霊長類学会連合大会、7月14日(京都国際会議場)
  9. 古市剛史・山極寿一, 2001. アフリカ類人猿の社会生態学的研究の展望第55回日本人類尾学会・第17回日本霊長類学会連合大会、7月14日(京都国際会議場)
  10. 山極寿一, 2001. アフリカにおける大型類人猿のブッシュミート取引とNGOの保護活動国立民族学博物館共同利用研究会「地球環境問題に関する応用人類学的研究」9月29日(国立民族学博物館)
  11. 山極寿一, 2001. カフジ・ビエガ国立公園におけるゴリラの生活史と保護の危機」、林原フォーラム・SAGA4シンポジウム「進化の隣人たち」11月16日(岡山国際交流センター)
  12. Yamagiwa, J. & Basabose, K.A., 2001. Toward coexistence between gorillas and people at the Kahuzi-Biega National Park, Democratic Republic of Congo. Hayashibara Forum/The 4th SAGA International Sympojium, November 15-17 (Okayama International Conference Center)
  13. 山極寿一, 2001. 「色道大鏡・サル編:サルの同性愛論」、京都大学人文科学研究所共同研究「安定社会と言語」、12月1日(京都大学人文科学研究所)
  14. 山極寿一, 2001, 「父という余分なもの」、京都文教大学人間学研究所公開講演会シンポジウム「家族における父親」、12月3日(京都文教大学弘誓館)
  15. 山極寿一, 2001. 「雌雄のきずなと子殺し:ゴリラの社会構造の可塑性をめぐって」COE形成基礎研究費「類人猿の進化と人類の成立」人類学連携シンポジウム「暴力の進化史」、12月7日(京大会館)

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