伊谷純一郎 アルバム3

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上 ブフンビラでのゴリラ調査のあと、北行して、カヨンザの森、クィーン・エリザベス国立公園を横切り、ルーウェンゾリ山の東フォート・ポータルに達し、ここで準備を整えてルーウィンゾリ登山に向かった。ただし、この山にはチンパンジーはいるがゴリラはいない。ブジュク谷を遡行し、途中二泊してブジュク・ハットに達し、この写真のスピーク峰のあと200m内外のところまで、今西先生と私でアプローチしたが、氷河がブルー・アイスになっていてピッケルも使えず登頂はあきらめた。この写真はブジュクの南西ストゥールマンズ・パスからのスピークの眺めで、正面のスピーク峰の頂上は霧の中にある。手前の木はジャイアントセネシオである。また、この位置の背后はエレナ氷河で、その彼方にこの山群の最高峰アレクサンドラとマルゲリータが聳えている。

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左下 ルーウェンゾリの森林限界に近いトゥリーヒース林、ツツジ科のphilapia sp. に、サロオガセ Usunea sp. がまといついた蘚苔林になっている。

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右下 ウガンダのあと、ブルンディ、ルワンダを経てベルギー領コンゴのキサンガニにあるウィルス研究所を訪ねた。多くのチンパンジーとボノボを飼育して実験用に用いていた。その飼育施設の前に立つ今西先生。