ニホンザルにははっきりした交尾期と出産期があります。交尾期はだいたい秋から冬にかけてで、嵐山では10月ごろから翌年の3月ごろまでになります。寒さの厳しい北国の群では、厳冬期になる前に交尾期が終わってしまうそうです。
交尾期になると、メスは発情して顔やお尻の周辺が鮮やかな赤色になります。オスも顔やいんのうがまっかになります。発情したメスはそわそわと落ち着きをなくし、独特の声をだしてオスを交尾に誘います。オスもメスにたいしてさまざまなディスプレイをして交尾に誘います。
ニホンザルの交尾の姿勢はマウンティング(上の写真)とよばれており、オスがメスのふくらはぎのあたりに足をかけて馬乗りになります。1回の交尾では、1分間隔くらいで10数回マウンティングをしたのちに射精します。(文責:たけのした)
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