伊谷純一郎 アルバム4

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左上 ベルギー領コンゴのあと、コンゴ経由で、ローランドゴリラの予察を目的にカメルーンのヤウンデに飛んだ。ここで、のちのちゴリラ捕獲で悪名をはせることになったアメリカ人の動物商フィリップ・キャロル氏のファームをたずねた。このファームには数頭のゴリラの子と沢山のチンパンジーが飼われていて、欧米の動物園や実験所等に高価で売っていた。写真はビッグマンと名づけられたゴリラの子を抱く今西先生。

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右上 キャロル氏より情報を得、ヤウンデの南の森に入る。途中アボンバンという小さな町の教会で一泊。右今西先生、中宣教師の夫人、左伊谷。朝食の新鮮で多種多様な果物、そして宣教師夫妻の親切が忘れられない。

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右下 アフリカのあと、ヨーロッパ各国を経てアメリカに渡り、最初にボストンのハーヴァード大学を訪ねた。私たちはすでにニホンザルの文化的行動のデータをもっており、non-human primate のカルチュアについて、多くの研究者と論じあった。この写真は、ハーヴァード大学のピーボディー・ミュージアムの前で、右今西先生、中クライド・クラックホーン教授。教授には、"Concept of culture"(1945)という有名な論文がある。