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霊長類学、生態人類学の開拓者の全貌を紹介する待望の著作集!
伊谷純一郎著作集 全六巻
2007年9月第一巻刊行
以下3ヶ月ごとに巻数順に刊行予定

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編集委員(五十音順)
太田至、澤近十九一、寺嶋秀明、山極壽一
全巻構成
第1巻『日本霊長類学の誕生』 解題=河合雅雄
第2巻『類人猿を追って』 解題=西田利貞
第3巻『霊長類の社会構造と進化』 解題=加納隆至
第4巻『生態人類学の鼓動』 解題=掛谷誠
第5巻『遊牧社会の自然誌』 解題=田中二郎
第6巻『人類学と自然の旅』 解題=篠原徹
定価=各巻:12,600円(税込)
日本の霊長類学は生誕60周年を迎えます。宮崎県の都井岬で初めて野生のニホンザルを目にしたとき、伊谷先生はこう書き残しています。
「鯨ケ背ではついに野生が私をとりこにした。青春の混沌と低迷をうち破って、私はこれをやろうという決意をもった。妖精たちは喜々としてたわむれ、呼びかけあいながら尾根を越えていった」。(『自然の慈悲』1990より)
その数日後、サルを求めて幸島へわたり、
「こんもりと照葉樹に覆われた大泊という美しい入り江があり、南洋の島にでも漂着したような錯覚におそわれた….(中略)…この日、1948年12月3日をもって、ニホンザル研究のスタートの日としたい」。(『サル、ヒト、アフリカ—私の履歴書』1991より)
伊谷先生のフィールドワークはその後、日本からアフリカへ、サルから類人猿、狩猟採集民、遊牧民へと移っていきました。その足跡をたどりながら、霊長類学と生態人類学の新しい展開を考えてみたいと思っています。
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