ニホンザルってどんな動物?
ニホンザルはシカやイノシシとならんで日本人にはなじみ深い動物の1種です。サル、エテ公、マシラなど呼び名もいろいろあります。また様々な物語にも登場しますし、ことわざや慣用句にもサルに関連する物がたくさんあります。マスメディアにも頻繁に登場しますね。しかし、ニホンザルってどんな動物? とあらためて尋ねられると、意外とニホンザルのことをよく知らないことに気づく人もいるのではないでしょうか。ここはそんなあなたのための、ニホンザル基礎知識のコーナーです。ニホンザルの行動についてはも参考にしてください。
- ニホンザルはヒトと同じ霊長類のなかま
- ニホンザルはヒトと同じ霊長類という分類群に属する動物です。
- 北限のサル
- ニホンザルはわれわれヒトをのぞけば日本に生息する唯一の霊長類です。また、日本以外の国には生息していません。日本国内でも北海道と沖縄にはニホンザルはいません。国内の分布の南限は鹿児島県屋久島、北限は青森県下北半島です。下北半島はニホンザルの分布の北限であるばかりでなく、ヒト以外のすべての霊長類の分布域の北限にあたります。世界の霊長類のほとんどは熱帯から温帯に生息しており、積雪地域に住むニホンザルは霊長類としては珍しい分布域をもっているといえます。
- ニホンザルの食べ物
- ニホンザルの食べ物は、果実、種子、花、葉、随、樹皮といった植物性食物が中心ですが、キノコや昆虫や小型の脊椎動物(カエル、トカゲなど)も食べます。また、多くの地域で粘土質の土を食べることが知られています。
- 群れで暮らす
- ニホンザルは群を作って生活しています。ひとつの群は数頭から数十頭で、地域や環境によってさまざまです。群は複数のオトナオスと複数のオトナメスとそのメスのコドモたちからなっています(このような群のことを複雄複雌群といいます)。メスは生まれた群で一生を終えますが、オスは大人になる頃に生まれた群を離れ、ヒトリザルになったり別の群に入ったりします。群については観察ガイドも参考にしてください。
目次 | アクセス | 観察ガイド | 研究 | 書籍とリンク このページは、「嵐山モンキーパークいわたやま」の許可を得て、元京都大学人類進化論研究室所属の座馬耕一郎と竹ノ下祐二が作成しました。ここで使われている写真、図および文章の著作権は撮影者および著者にあります。
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© K. Zamma and Y. Takenoshita, 1998-2000
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