photos by M.Nakamura

Social Structure of Chimpanzee


チンパンジーの社会は複数のオスと複数のメスからなる複雄複雌集団で、普通は20から100頭で単位集団と呼ばれるグループを作る。この単位集団は、ヒトと同じく父系の社会であり、メスは繁殖可能な年齢に達すると他の集団へ移籍する。
また、オスはオス同士で集まる傾向があり、メイルクラスターと呼ばれる集まりを作る。それに対してメスは、発情していない期間は自分の子供とやや周辺部を単独で遊動する。

オトナオスの社会性

チンパンジーのオトナオスは最も社会的な存在であるといえる。毎日のように示威行動 (チャージングディスプレイ:写真左)を繰り返したり、他のオスやメスとの親密な毛づくろい (写真中)をしたりしている。基本的には、チンパンジーのオス間にはニホンザルなどと同様の直線的な順位が存在する。しかしながら、チンパンジーにおいては、第三者と協力することによってその順位関係を乗り越えることが可能である。さらには、その第三者もまた、自分が及ぼす影響というものを理解して、自分の立場を利用することができる。

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