伊谷純一郎 アルバム10

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左上 カボゴ基地の竣工式は、少し北のカラゴ村からトングウェ族の小首長(ムトワレ)と要人たちを招いて盛大におこなった。右が、首長ルサガリーカ、中今西先生、左富川盛道氏。

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左下 カボゴ基地の研究室で読書する今西先生。いまから思うと、このセキスイハウスには何でもあった。空調も、発電機も、冷蔵庫も、図書も、顕微鏡も、ありとあらゆる日本の食料も。しかし、調査進行上の理由から、チンパンジーの調査に使用したのは2年だけだった。私たちはやがてこの基地を棄て、もっと奥地に入ってゆかなければならなかった。

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下 これは1967年の写真で、カボゴよりさらに南のマハレ山塊の主稜近くのルカンダミラの集落で撮ったものである。ルカンダミラ大首長(ムワミ)が後列左。ライオンのたて髪の冠をかぶっている。あとはその家族。1971年から、掛谷誠君がこの部族についての生態人類学的な調査を進めた。

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中 カボゴより30数キロメートル東方の無人地帯。カサカティ盆地が私たちの第2の調査地になった。猛獣の多いところだった。ここを中心に7〜10日のサファリに出てみた。右伊谷、あとはポーターたち。

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上 ジンの氷割をきこしめす今西隊長。