大学院入試情報

人類進化論研究室(人類進化論分科)では、理学研究科・生物科学専攻・動物学系に所属して大学院教育をおこなっています。修士課程の入試は毎年8月上旬に、理学研究科(京都大学吉田キャンパス北部構内)を会場としておこなわれます。 日程等の詳細については決まり次第こちらに掲載されます。

人類進化論研究室への進学を考えている方へ

自分の興味にもっとも近い研究をおこなっている教員に直接連絡を取り、事前に相談するようにしてください(なるべく研究室訪問をすることが望ましい)。毎週金曜日におこなっているゼミに参加していただくこともお薦めします。

各教員の研究内容については、「メンバー紹介」の「詳細」を参考にしてください。各教員のメールアドレスもそこに掲載されています。ただし、フィールドワークなどで長期海外出張している場合もありますので、2、3日しても連絡がない場合は、他の教員に連絡してみてください。

人類進化論研究室の教育方針

人類進化論研究室に進学した大学院生は、原則としてフィールドまたは飼育下で霊長類(ヒトを含む)を対象とした研究をして頂きます。ただし、人類進化に関わりがあれば、それ以外の動物種を対象としたり、独自の手法で研究を進めたりする可能性も排除はしません。

とくに重要なことは、当研究室では教員がおこなっている研究を手伝うのではなく、それぞれの大学院生が自分自身で対象種や調査地などを決め、自分自身の研究を展開するということです。もちろん、そのために必要なアドバイスや協力はします。

大学院生として受け入れる際に私たちが求めること

1. 自分の力で問題を発見し、解決に向けて動くことができること
研究とは本当に自分の興味があることを自分自身の力でおこなうものだと私たちは考えています。もちろん最初から一人の力だけでできるわけではありませんし、共同研究という形でしかおこなえない研究もありますが、研究の核となる部分は自分のオリジナルであるべきだと考えます。
2. 他の人と積極的にコミュニケーションを取る能力
研究室でも調査地でも、さまざまな人々のお世話になります。研究者仲間や調査地の人たちと良好な関係を築き、分からないことはきちんと相談したり質問したりすることが研究を遂行する上で重要だと私たちは考えています。
3. できればフィールド経験があること
霊長類を対象としたフィールド実習等がある大学は少ないと思いますが、生態学や行動学などの実習があればできる限り履修しておいて下さい。自然観察会に参加したり、身近なところに棲んでいる動物を観察したり、自分で動物園に行ってサルの観察をしたりしてみるのもよいでしょう。
4. 最低限の基礎学力を持っていること
とくにフィールド研究においては、いわゆる「学力」よりも上に掲げたような能力や経験のほうが重要だと私たちは考えています。ただ一方で、研究を位置付けたり論文として発表したりしていく上では、基礎的な学力も必要となります。大学院試験は生物科学専攻全体でおこなわれますので、この試験で合格ラインの成績を取って頂く必要があります。どんな勉強をしたらよいかはご相談下さい。