集団間関係

群れ同士の関係というのは、まだよくわかってないところが多いのですが、たいていの場合強い群れと弱い群れというのが決まっているようです。つまり、群れがであうと、いつも同じ側が勝ち残って、もう一方の群れが退くことがよく起こります。その結果、強い群れはたくさんの食物を食べることができ、一方弱い群れはそれまで食べていた食物を食べられなくなったりします。こうして、栄養条件に差が生じ、よく出産し、あまり死なない群れと、出産率が低く死ぬ個体が多い群れに分かれていくのではないかと考えられています。また、こうした道筋以外にも群れが栄えたり、落ちぶれたりすることがあるようです。しかし、いくつかの群れが含まれるような広い範囲で考えると、そのなかに生活するサルの数は、いつでも大体同じぐらいになっています。

分布  遊動域  発達  構成  社会関係  繁殖  集団間関係

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