チンパンジーのハンティング


捕らえたアカコロブスの肉を狂乱のうちにむさぼるチンパンジーたち
photo by M.Nakamura

 チンパンジーはアカコロブスなどのサルや、ブルーダイカー、リス、ブッシュバックやイボイノシシの子供など、小型の哺乳類を狩って食べる。
 マハレで最も頻繁に獲物になるのはアカコロブスである。このサルは木の葉を主食としたオナガザル科のサルで、普通は30頭くらいの群れをつくっている。この群れを見つけるとチンパンジーは異常なまでに興奮し、皆で狩りを始めるのである。皆で囲むように木の上のコロブスを追いつめ、木から落ちたところを下で待ち伏せていた奴が捕らえることが多いようである。
 この際活躍するのは、主にワカモノ期の個体や、若いオトナオスオスであるが、このような個体が捕らえても強いオトナオスに奪われてしまうことが多い。つまり、肉を食べられるのは、オトナオスとそのオスと仲の良い個体ということになる。



トップ

研究

マハレ

食べ物

系統

発達

社会

狩猟

道具

CHIMPP


※ここで使われている写真、図および文章の著作権は撮影者および著者にあります。これらを許可なしに転用、複写することを禁止します。