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解説:中川尚史.最適採食戦略の視点からみたニホンザルの採食行動.霊長類研究.1989,5:1-13.
(要旨)
行動生態学の重要課題のひとつである最適採食理論が扱ってきたのは、1)食物選択2)食物パッチ選択、3)パッチでの滞在時間配分、4)パッチ間移動である。このうち前3者について、従来の霊長類採食生態学としてどのように扱ってきたかを振り返るとともに、著者自身が野生ニホンザルで得た資料を用いてニホンザルの採食行動を最適採食理論の視点から眺め直した。
(解説)
博士学位論文(『ニホンザルの採食戦略』)を構成する個々の論文(Nakagawa, 1989a; Nakagawa, 1989b; Nakagawa, 1990a; Nakagawa, 1990b)の位置づけと相互関連を提示したThesis。
拙著『食べる速さの生態学-サルたちの採食戦略』(中川、1999)の中で、日本語で紹介しています。